コロナ特需?テグァン産業、10年ぶりに新規投資

LG化学と合弁会社設立 


テグァン(Taekwang)産業がLG化学と手を組んで、10年ぶりに大規模な新規投資を実施する。最近はコロナ19などで需要が急増している手袋と衛生用品などの原料である「アクリロニトリル(AN)」の生産を大規模に増やすためだ。

アクリロニトリルはプロピレンとアンモニアを原料とする単量体としてアクリル繊維、高付加合成樹脂(ABS)などの主原料として使用される。テグァン産業は国内でアクリロニトリルを消費するLG化学の合弁を通じて、生産量拡大と安定した供給先の確保という二匹のウサギを捕まえることができる見通しだ。

2日、テグァン産業はLG化学とアクリロニトリル増設関連の合弁投資契約に正式署名した。これに先立ち、テグァン産業はソウル市奨忠洞の本社で臨時理事会を開き、合弁会社「ティーエルケミカル株式会社(TL Chemical Co.、Ltd./仮称)」の設立案件を承認した。テグァン産業が合弁会社設立に乗り出したのは創業以来で初めてだ。

テグァン産業はティーエルケミカル設立時に全株式370万株の60%に相当する222万株を728億ウォンで、LG化学は残りの40%に相当する148万株を485億ウォンで買収する予定だ。両社は有償増資などを通じて追加出資する予定だ。化学業界によると、両社の投資額は最大で6000億ウォン水準になる見通しだ。正式法人の名称と設立は今年の下半期に最終確定される。

ティーエルケミカルが設立されると、テグァン産業のアクリロニトリル生産量は従来比で2倍の水準に大幅に増える。テグァン産業は現在、蔚山広域市南区夫谷洞(ぷごくとん)の石油化学第3工場で年間29万トンのアクリロニトリルを生産している。蔚山第1・2工場の近くに建てられる合弁工場は、契約締結と基本・詳細設計および試運転などを経て、2024年に最初の商業生産に乗り出す計画だ。合弁工場の生産能力は年間26万トン規模だ。

今回の合弁会社設立は、両社の利害関係が合致した結果だ。 高付加合成樹脂(ABS)の生産を基準にして国内1位会社であるLG化学は国内物量の場合、これまでもABSの主原料であるアクリロニトリルをテグァン産業から供給を受けている。コロナ19で自動車・家電内・外装材の素材であるABSと医療用手袋の素材であるNBラテックスの需要が急増し、LG化学が安定したアクリロニトリルの供給先の必要性を感じた点がテグァン産業の増設と合致した。 LG化学はABSの主原料であるアクリロニトリルを低価格で確保することになり、価格競争力を持つことができるようになる見込みだ。

LG化学は国内外で年間200万トン以上の高付加合成樹脂生産能力を土台に、グローバル市場で占有率1位を記録しており、親環境(環境に配慮した)ラテックス手袋に使用されるNBLの場合は2025年までに韓国・中国・マレーシアなどの主要3ヶ国の生産能力を100万トン以上に拡大する計画だ。

テグァン産業の場合、今回の合弁を通じてアクリロニトリルの増設と同時に、安定した供給先を確保したということに意味がある。テグァン産業の石油化学部門は蔚山工場3ヶ所でアクリロニトリル、高純度テレフタル酸(PTA)、プロピレンなどを生産し、昨年の時点で売上高全体(1兆1097億ウォン)の74.2%を占める主力事業群だ。

両社は「合弁を通じて大規模な投資に伴うリスクを分散し、コアビジネスの競争力の向上と市場支配力の拡大を図ることができる」とし、「安定した需要先の確保を通じた増設で規模の経済を実現し、中核事業の育成効果も期待できそうだ」と語った。

財界ではテグァングループが来る10月のイ・ホジン会長の満期出所を控え、投資の動きを再開した点にも注目している。今回の合弁会社がテグァン産業の未来事業に重要な役割を果たすだろうという見通しが出ている。
  • 毎日経済 | チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-06-02 20:43:12