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来年の大勢テレビは40インチ台、30インチ台テレビのシェア減る

世界テレビ市場のトレンド2題…来年、テレビ10台のうち6台は40インチ以上 

  • 来年の大勢テレビは40インチ台、30インチ台テレビのシェア減る
  • < (左)サムスン電子 65型カーブドUHDテレビ、(右)LG電子 65型ウルトラOLEDテレビ >

スマートフォンやタブレットPCなどの携帯モバイル機器が拡散し、伝統的にリビングルームを独占していたテレビの位相は弱くなったが、逆説的にテレビのサイズはますます大きくなっている。最大の理由は高解像度・高精細画面に慣れた消費者が、ますます大画面を求めているからだ。ディスプレイメーカーが中・小型テレビパネルの生産を減らして、大型パネルの価格が安くなったこともテレビの大型化をあおっている。

来年から世界テレビ市場で、初めて40インチ台が30インチ台より多く売れると予想される。市場調査機関のディスプレイサーチ(DisplaySearch)によると、今年の世界テレビ市場で30~39インチテレビは35%のシェアを占めて、40~49インチテレビはそれよりも少し少ない33%を占めた。しかし、来年は逆に40~49インチテレビが37%まで増加し、30~39インチテレビは31%に落ちると予想している。

40インチ台テレビが30インチ台テレビを抑えて、来年のテレビ市場の大勢になるという予想だ。2004年まで、世界テレビ市場で最も売れたサイズは20~25インチ台だった。しかし、2005年から26~30インチ台の製品が主流になり、2008年以降は30インチ台が大勢だった。

しかし、いまや30インチ台テレビもわずか7年あまりで40インチ台テレビに押され、販売量1位の座を明け渡す身の上になった。

最大のテレビ市場である北米と中国では、すでに第1四半期から平均テレビサイズが40インチ台を超えた。サムスン電子やLG電子などの世界的テレビメーカーが、超高画質(UHD)テレビなどの高級製品を発売し、50インチ以上の大型製品の販売を増やしたためだ。特に30インチ台のテレビが多く売られた日本でさえ、大型テレビを好む現象が明確になっている。これは、消費者が既に高画質・高解像度のコンテンツを見ることに慣れてきたためというのが業界の解釈だ。ある業界関係者は、「視聴者が大画面により没入感を感じるので、解像度やコントラスト比などの画質に優れた大型テレビを好んでいる」と明らかにした。

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  • < テレビのサイズ別グローバル市場シェア *資料=ディスプレイサーチ >

大型テレビの販売が増えるもう一つの理由は、低くなった価格だ。各LCDパネルメーカーは利益の残らない30インチ台のパネル生産を減らし、40インチ以上の大型パネルの生産を増やして、今年は一時的に30インチ台のパネル価格が40インチ台の価格より高くなる珍現象を起こしたりした。相対的に40インチ台のパネル価格がますます下がるやいなや、メーカーも大型テレビの価格を下げた。これにより、消費者は価格性能比の良い40インチ台を購入する割合がさらに増えたと解釈される。

最近、米国最大のセールシーズン「ブラックフライデー」にもこのような現象が現れた。サムスン電子・LG電子・ソニーなどのグローバルテレビメーカーがブラックフライデーを迎え、30インチLCDテレビの価格を100~200ドル台に設定し、積極的な販売に突入したが、消費者はむしろ40インチ以上の大型テレビを選択した。

これにより、サムスン電子とLG電子なども来年からはこのような消費者の嗜好を反映して、30インチ台の製品の生産を減らしていくと予想される。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-31 04:01:04




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