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キム・ジョンジュとキム・テクジン、ソウル大の先輩後輩から運命かけて戦う敵に


ネクソン(NEXON)のキム・ジョンジュ代表(47)とNCソフト(NCSOFT)のキム・テクジン代表(48)は、ソウル大学コンピューター工学科の先輩と後輩の間柄だ。キム・テクジン代表が85年度の入学生でキム・ジョンジュ代表(86年入学)より一年先輩だ。ゲーム界にはキム・ジョンジュ代表が1994年にネクソンを創業し、最初に飛び込んだ。ネクソンは1996年にオンラインゲームの嚆矢と呼ばれる『風の国』をPC通信でサービスし、業界の注目を集めた。

キム・テクジン代表はやや遅い1997年にNCソフトを創業し、翌年、多人数同時接続型ロールプレイングゲーム(MMORPG)の代名詞となった『リネージュ』を出す。リネージュはタイミングよく戦略シミュレーションゲームの『スタークラフト』ブームと相まってPC房(ネットカフェ)の普及において輝かしい功績を立てる。二人は代表的な「ベンチャー第1世代」としてIT神話の主人公として浮上した。ともに韓国(NCソフト)と日本の証券市場(ネクソン)上場に成功して天文学的な資金を保有することになったことも共通点だ。

2000年代に入ってキム・テクジン代表は、リネージュシリーズと『タワー オブ アイオン』『ブレイドアンドソウル』などのオンラインゲームの開発を陣頭指揮してNCソフトを直接導いてきた。キム・ジョンジュ代表はゲーム開発ではなく、主に買収・合併(M&A)などの経営の腕前を発揮し、会社を育てた。 2013年の売上高基準で、ネクソンは1兆1850億ウォン、NCソフトは7567億ウォンと、それぞれ国内1~2位を記録した。

最近まで二人の間には大きな問題がないと知られてきた。2012年の電撃的な株式取引も信頼関係に基づいて行われた。時価が27万ウォン台だったが、キム・テクジン代表は25万ウォンを割引してネクソンに株式を売却した。

昨年、二人はそろって「ベンチャー慈善会社」であるCプログラムに共同発起人として参加した。当時、ネイバーのイ・ヘジン議長とダウムカカオのキム・ボムス議長、ダウムのイ・ジェウン創業者などが一緒に参加した主要メンバーだった。実際に、昨年10月にネクソンがNCソフトの株式0.4%を追加で買い入れるときにもキム・テクジン代表はあまり気にしていないと伝えられていた。

しかし、水面下では、紛争の火種が燃えていた。ネクソン側はNCソフトの取締役1名の選任を要請するなど、経営参加をずっと要求しおり、それをNCソフト側は拒絶していた。最近、NCソフトのキム・テクジン代表の妻、ユン・ソンイ氏が社長に昇進した際、ネクソンが全く知らなかったことをネクソン側が残念に思っていることが知られた。一方、NCソフト側は「キム・テクジン代表が、それでも先輩として慣用的な立場を示してきたが、今回(ネクソンが)、信頼を破ったことに対しての影響が大きい」と伝えた。
  • 毎日経済 ユン・ジェオン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-27 20:54:25




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