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ポスコ、サウジアラビアのPIFと合作建設会社を新設


  • ポスコ、サウジアラビアのPIFと合作建設会社を新設
△写真=ポスコはサウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF/Public Investment Fund)と、建設・自動車を含む全産業分野にわたって包括的に協力する了解覚書(MOU)を締結した。ポスコの権五俊(クォン・オジュン)会長(前列左)とアブドル・ラフマン・アル・モファディPIF総裁が協約後に握手をしている。 [写真提供=ポスコ]

ポスコはサウジアラビアの国営合作建設会社の株式21%を直接投資する。ポスコ建設も株式19%を投資し、ポスコグループは、新設の合作建設会社の株式40%を160億ウォンで保有することになる。鉄鋼業界と投資銀行(IB)の関係者によると、ポスコはサウジアラビア政府の継続要求に応じ、系列社ではなく、本社が株式21%を買い入れることを最終決定した。当初、ポスコグループは合作建設会社の株式投資は、ポスコ建設が担当することで内部方針を立てていた。

しかし、サウジアラビア政府は今回新設する国営の合作会社が単純な建設会社ではなく、インフラストラクチャ・ICT・エネルギー・新素材事業を網羅する、両者間の協力プラットフォームだと主張して、ポスコの直接投資を引き出した。実際、この合作会社は首都リヤドから紅海地域のジッダまで、1400キロメートルの距離の東西横断鉄道プロジェクトにすぐに着手する計画だ。旅客と貨物用の鉄道の両方を含め、総投資費用が10兆ウォンを超える大規模プロジェクトだ。

ポスコは鉄道建設だけでなく、系列会社が保有している鉄道制御と物流ソリューション機能もあわせて提供し、技術料を稼ぐことになる。特にサウジアラビアは、ポスコICTが保有している仁川空港の世界で最も速い物流・通信システムに大きな関心を示していることが分かった。

サウジアラビアのメディナ新都市2次プロジェクトなど、政府庁舎・住宅・オフィスビル・ホテルを網羅する都市開発プロジェクトにもポスコが主導的に参加する。また、ポスコが新技術として育成している新素材とエネルギー関連技術も、この合作会社を通じてサウジアラビアに輸出するという計画だ。

4日、ポスコのクォン・オジュン会長はサウジアラビア現地で、アブドル・ラフマン・アル・モファディPIF総裁と会い、「ポスコとPIF間の戦略的提携を通じて建設・自動車を含む、全産業分野にわたって包括的な協力関係を構築する」という了解覚書(MOU )に署名した。

PIFはポスコ建設に10億ドル以上を投資して、株式の38%を持っていくディールを最終的に検討している。大宇(DAEWOO)ブランドを掲げた、年15万台の国民車生産プロジェクトもポスコグループとともに進める。

ポスコの関係者は、「ポスト石油時代を準備するサウジアラビア政府が、現地製造業を育てるためのパートナーを物色している中で、韓国の経済成長を主導した経験とグローバルな競争力を持つポスコを選択したわけ」だと語った。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-04 18:42:37




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