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夜勤の割合を8%に減らした柳韓キンバリーの「時差通勤制」

様々なライフスタイルを考慮して構成員の能動的な生き方をサポート 

  • 夜勤の割合を8%に減らした柳韓キンバリーの「時差通勤制」
柳韓キンバリーの顧客支援本部に勤務するクァク・ウンジョン部長は、5歳と3歳の2人の子供を保育園に登園させて、10時に会社に出勤する。子供と十分に交感してから出勤するため、働いている間中、心が平穏なことはもちろん、通勤ラッシュの時間帯まで避けることができて一石二鳥だ。

柳韓キンバリーは、1993年から柔軟な勤務方式を施行しており、1994年からは生産現場の4組2交替勤務により、職場の生涯学習を通じた革新を主導してきた経緯がある。

現在、生産職の4組2交替勤務をはじめ、管理職の時差通勤制、営業職の現場通勤制など、全部門が柔軟な勤務制を活用しており、2011年からはスマートワークを施行して、時間、空間、資源の制約を最小限に抑えて、より水平的かつ創造的な企業文化として働くことができるように支援している。

これを通じて社員がより効率的に仕事をしながら個人も幸せな生活を追求することができるように支援している。

柳韓キンバリーの時差通勤制は、午前7時から10時までの間に30分単位で出勤時間を自由に選択できる制度で、例えば午前7時30分に出勤する場合、午後4時30分に退勤するシステムだ。事業部門間の協業のために、10時から4時までのコアタイムだけを守れば、個人のライフスタイルに応じて柔軟に勤務時間を調整することができる。

ソウル市大峙洞にある柳韓キンバリー本社の管理職社員の時差通勤利用状況をみると、一般的に午前9時に出勤する割合が最も高く、午前9時前またはその後に出勤する割合も15.5%に達している。午前7時から8時30分に出勤する割合は約8.4%、9時30分から10時に出勤する割合は約7.2%だ。

午前9時より早く出勤する場合は、主に遠距離通勤時間の節約、退勤後に学業などの自己啓発や放課後の子供のケア、家族との時間の拡大などと分析され、午前9時以降は、子供の登校と登園をした後の出勤、ヘルスケア、妊娠中の通勤ラッシュの時間帯を避けるなどが理由とみられる。

2012年からは定時退勤を促すため、午後7時30分になるとほとんどの勤務空間で消灯を実施するが、これを通じて夜勤の割合も20%から8%まで大幅に減った。

様々なライフスタイルを考慮した積極的な生活の設計が可能でありながら、社員は個人の競争力と協業に積極的に参加して、家族と地域社会の世話をすることにも先頭に立っている。

金泉工場のボランティア活動の集まりである「ユジョン会」は、4組2交替の柔軟勤務による4日間の休業日と機械の修理技術を活用して、困難な隣人のためのリフォーム、電気および機械の修理活動など「才能分かち合い奉仕」を施行し、地域奉仕賞まで受けた。

このように、柳韓キンバリーでスマートワークが実現できている疎通と協業の企業文化は、多くの企業と機関のベンチマーキングの対象となっており、将来の企業文化の新たな方向性を提示している。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-03 14:05:02




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