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数字経済 > 企業 > キーイースト、事業多角化に総力…過去の栄光再現なるか
俳優ペ・ヨンジュンの所属事務所キーイーストが事業多角化に総力を注いでいる。スタートアップ企業投資に化粧品会社買収まで行っている。
去る28日、投資銀行(IB)業界によると、ペ・ヨンジュンが最大株主であるキーイーストがスタートアップ企業投資会社ザ・ベンチャーズの主要株主として参加する。ザ・ベンチャーズは創業初期企業に財務的投資はもちろん、経営コンサルタントなどを支援する。
キーイーストは15億ウォンを投資する。この中で10億ウォンは会社側が、5億ウォンはペ・ヨンジュンの個人名義でそれぞれ参加する。
この他にもキーイーストは化粧品事業に乗り出した。22日、キーイーストとパンエンターテイメントは事業多角化のために化粧品製造販売業者のザ・ウジュ(THE OOZOO)の株式を取得すると公示している。
キーイーストは16億6600万ウォンを出資して持ち株33.33%(33万3334株)を、ペンエンターは10億ウォンを出資して持ち株20%(20万株)を確保する。ペ・ヨンジュンも個人株主として参加し、逆直購(韓国商品を海外から個人輸入)ショッピングモールのパンダコリアとOUTIN FUTURES、ウジュ(OOZOO)スキンファイナンスなども共にする。
ザ・ウジュは30~40代の女性をターゲットにした天然成分で作った中高価機能性製品を打ち出す計画であり、来年初めから国内と中国市場攻略のためのマーケティングに立ち上がる方針だ。
何よりも、今回のザ・ウジュ設立は韓流エンター代表企業のシナジーに注目が集まっている。ドラマ制作会社ペンエンターテイメントが制作するドラマに間接広告(PPL)を通じてこれらの商品を露出し、キーイーストの所属芸能人を活用してブランドの認知度を高めるものと見られる。特に、キーイーストは現在中国で大人気のキム・スヒョンとパク・ソジュンを前面に押し出して中国市場内の流通とマーケティングにおいて優位になるものと見られる。
このようにキーイーストは売上高多様化戦略に力を入れている。彼らの戦略が渋っていたキーイーストの株価に力を与えるだろうか。
5月中旬までにしても、キーイーストは6000ウォンをはるかに超える価格で取引されていたが、去る8月末には3000ウォンまで下落し、現在4000ウォンラインで横ばいとなっている。
人気のあったキーイーストの株価の下落原因は最大株主であるペ・ヨンジュンの結婚のニュースと、予想を下回った第1、第2四半期の営業実績のためだ。主に日本の女性ファンの支持を受けて「ヨン様」熱風を巻き起こしたペ・ヨンジュンであるため、彼の結婚のニュースはキーイーストの立場からは悪財と読むこともできる。また第1四半期実績に続き第2四半期実績が期待に満たなかった。8月、キーイーストは第2四半期連結基準営業利益が昨年同期対比で20.2%減少した21億7280万ウォンを記録したと公示した。
売上高多角化戦略に力を注ぐキーイースト、過去の栄光を再現できるか注目が集まっている。