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アリババの物流部門代表が韓国大手EC「クーパン」に移った理由


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クーパン(coupang)のヘンリー・ロウ上級副社長(59)は、グローバルなオンライン商取引で定評のある人物だ。去る3月からクーパンに合流し、ロケット配送を総括している。直前までは中国最大の電子商取引企業アリババ(阿里巴巴/Alibaba)の物流部門代表だった。それ以前はGEとセレクトロン(Selectron)を経て、アマゾンドットコム中国物流統括副社長を務めた。アップルからもラブコールを受けたが、最終的にクーパンを選択した。彼は「ロケット配送が与える最高の顧客体験が私をクーパンに来させた」と語った。

ヘンリー・ロウ上級副社長はロケット配送の魅力に一目惚れした。

ロウ上級副社長は「中国・光棍節(中国版ブラックフライデー)となればオンライン商取引企業の売上げは5倍増えるが、顧客は商品を受け取るために3週間ほど待たなければならない」とし、「アリババは外部の物流会社を通じて配送し、物流センターもアウトソーシングするからだ」と語った。続けて、「米国でもブラック・フライデーやクリスマスシーズンを控えて、Amazonからの発送に関連する問題がたくさん生じている」と付け加えた。

クーパンは24時間以内に商品の販売から発送まで、すべての過程に責任を持つシステムを構築した。いわゆるロケット配送だ。先月、クーパンが独自に実施した調査によると、宅配便を通じた配送サービスの満足度は39%であるのに対し、ロケット配送の満足度は99%にのぼる。

クーパンは3日、ウェスティン朝鮮ホテルで事業計画懇談会を開き、ロケット配送をさらに強化するという戦略を明らかにした。これによると、2017年までに1兆5000億ウォンを投資してロケット配送関連の人材約4万人を新たに採用し、さらに全国に物流センター7ヶ所を追加で建設する計画だ。

クーパンは「今回の投資で良質の雇用4万が創出される」とし、「地域経済の活性化にも肯定的な影響を与えるだろう」と強調した。

クーパンのキム・ボンソク代表は、「クーパンの物流システムが完成し、全国どこからでも即日発送が可能になる」とし、「このような配送革新は国内を越えて、全世界的にも唯一の事例として記録されるだろう」と自負した。

収益性が弱いという指摘に対しては、「アマゾンドットコムも今まで、直接サービスするプライムサービスのための物流とシステム投資額は19兆ウォンを超える」とし、「短期的に見れば理解できないだろうが、長期的に好循環構造を考えて投資している」と答えた。

キム代表は「クーパンは顧客が望むものを探して、これを作っていく過程を通じて顧客の満足度を高め、クーパン事業を拡大するだろう」とし、「同時に良質の雇用を継続創出し、韓国経済にも大きく貢献する会社に成長するだろう」と語った。
  • 毎日経済_チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-04 08:25:15




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