トップ > 数字経済 > 経済 > 新韓銀行、口座開設も可能な無人店舗「デジタルキオスク」オープン

新韓銀行、口座開設も可能な無人店舗「デジタルキオスク」オープン

手のひら認証で口座開設 

  • 新韓銀行、口座開設も可能な無人店舗「デジタルキオスク」オープン
△写真=新韓銀行は2日、韓国初の非対面実名確認サービスを開始した。この日任鍾龍(イム・ジョンリョン)金融委員長が新韓銀行本店で、(左から)チョ・ヨンビョン新韓銀行頭取と少女時代のサニーらが見守る中で、国内1号の非対面実名確認口座を開設している。 <キム・ジェフン記者>

# 新韓銀行顧客の某氏は、前日の夜の飲み会で紛失したチェックカードの再発行を受けるために銀行をたずねたが、すでに銀行業務締切時間の午後4時をこえていた。すぐに現金の引き出しが必要な某氏としては、以前なら銀行の窓口を利用できずに当惑しただろうがこれからは心配はない。新韓銀行のソウル市内の支店の中の、現金自動預け払い機(ATM)の横に設けられた「デジタルキオスク(Digital Kiosk)」を通じて、窓口職員に会わずにチェックカードの再発行が可能になったからだ。

新韓銀行は2日、無人スマート店舗のデジタルキオスクを打ち出して、窓口職員がいなくても実名確認などの手続きが可能な、新概念の金融サービスに乗り出した。金融取引における非対面実名取引は今月から許可された。新韓銀行の顧客はデジタルキオスクに本人の生体情報を登録すると、別途のキャッシュカードがなくても、デジタルキオスクが設置されてところでは、これまでと同じサービスを受けることができるようになった。銀行の営業時間ではない週末や夜間に、インターネットバンキングの振り込み限度不足やセキュリティカードなどを紛失して振り込みが不可能な場合、デジタルキオスクで振替などの各種業務を処理できるようになったわけだ。口座開設も可能だ。

デジタルキオスクは韓国初の、手のひら静脈認証方式と呼ばれるバイオ認証サービスを採用した無人スマート店舗で、フィンテック技術を活用して、入出金の窓口取引量を基準にしてその90%に相当する100種類あまりの営業店窓口業務が可能だ。デジタルキオスクはこの日の本店営業部をはじめとし、蚕室ロッテワールドやテクノマート支店などの首都圏17営業所に24台設置される予定だ。

営業時間はこれまでの自動化機器の時間と同じように、午前7時から午後11時30分だ。新韓銀行は顧客の追加要求事項などを補完して、来年からデジタルキオスクを全国に拡大する一方で、今後は24時間運営を推進する予定だ。

初めて使用するときに、手のひらの静脈登録が必須だ。デジタルキオスクに身分証明書を入れると画面に表示される本店職員と、スピーカーを通じて本人確認のための質疑応答を行う。住所と携帯電の話後半の番号で本人確認が完了したら、手のひらの静脈登録の手続きが進められる。職員が画面上ですべての手続きを説明するのでむつかしくはない。

新韓銀行はこの日、既存の「新韓Sバンク」よりも進化した機能の、モバイルに特化した金融サービスである「サニーバンク(Sunny Bank)」サービスも同時にオープンした。サニーバンクはKEBハナ銀行の「1Qバンク」、ウリ銀行の「ウィビバンク」などと同様のモバイルバンキングサービスで、モバイルを通じた金融取引が可能だ。特に信用格付け5~7の評価顧客を対象とした、10%前後の(中)金利ローン商品のラインナップをそろえて注目を集めている。

サニーバンクの場合、携帯電話で認証番号を受けた後に携帯電話で身分証明書を撮って送信する。以後は職員とのビデオ通話で、本人であることを確認すると口座を開設できる。サービス初期には運営の安定性と「大砲通帳」防止などのために、ローンの承認顧客に限って口座開設が可能だ。しかし今後は口座開設対象顧客を拡大して、電子金融サービスなどの銀行業務全般に非対面実名確認を適用する計画だ。

デジタルキオスクとサニーバンクの登場によって、顧客の「セルフバンキング(Self Banking)」サービスの範囲が拡大され、最終的に無人店舗環境を前倒しにすることができる。銀行ごとに非対面実名認証方法と関連するサービス競争が行われている中で、非対面取引の中核であるネット銀行が来年公式に発足する場合、競争はさらに激しくなるものと見られる。

新韓銀行はこの日、デジタルキオスク発足を記念するために本社のシンフォニーホールで、任鍾龍(イム・ジョンリョン)金融委員長を招待してデジタルキオスクデモ行事を開催した。この席でイム委員長は、国内第1号の非対面実名確認通帳を発行した。

イム委員長は「国内最初に実施される非対面実名確認が定着すれば、銀行は単純業務を徐々にスマート店舗に置き換えて、窓口では詳細な顧客相談や助言業務に集中して付加価値を創出できるだろう」と述べた。

趙鏞炳(チョ・ヨンビョン)新韓銀行頭取はこの日、「今日は国内初の、銀行支店を直接訪問しなくても口座を開設できるようになった、大韓民国金融機関に大きな意味がある日」だと評価した。
  • 毎日経済_キム・ドクシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-03 07:19:56




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア