トップ > 数字経済 > マーケット > 喜んでばかりいられない第1四半期の最大輸出...特許赤字も最大

喜んでばかりいられない第1四半期の最大輸出...特許赤字も最大


  • 喜んでばかりいられない第1四半期の最大輸出...特許赤字も最大
わが国の輸出が今年の第1四半期に史上最大値を記録した中で、特許権をはじめとする知的財産権収支の赤字幅も過去最大に膨らんだ。技術の対外依存度がそれほどまで大きくなっているという分析だ。

韓国銀行によると2日、今年の第1四半期のわが国の知的財産権における収支は24億4200万ドルの赤字を記録した。昨年の第1四半期の赤字幅は15億9240万ドルだったが、1年でなんと53.4パーセント増加したわけだ。知的財産権は特許権を含めた著作権・商標権・販売権などの権利を含んでいる。知的財産権の収支は、知的財産権の使用料をやりとりする金額が計算された金額で、知的財産権に対する研究開発投資は除外された。

わが国の知的財産権収支は、昨年の第2四半期に7億4720万ドル、第3四半期は12億2800万ドル、第4四半期には19億5240万ドルで、今年の第1四半期まで赤字行進を続けている。1980年代以降、わが国の知的財産権収支は黒字を出したことがないが、技術先進国は異なる。2011年時点で米国は842億ドルの黒字を記録しており、日本は98億2000万ドル、フランスでは57億5000万ドル、英国は35億6000万ドルの黒字を出した。

ノ・チュンシク韓国銀行チーム長は、「スマートフォンを含む携帯電話・半導体・自動車などの品目を中心に企業輸出が増えつつ、外国企業の牽制も激しくなっている」とし、「知的財産権自体が競合企業の市場参入を阻止できる主要な手段として活用されている」と説明した。

わが国は特許出願件数が増えたが、知的財産権収支の慢性赤字を防げないのが実情だ。米国・日本などの技術先進国は源泉技術を基盤に特許権を保有する一方で、わが国の企業は既存の製品や生産工程など基盤を置く特許が大部分を占めるからだ。

ノ韓銀チーム長は、「スマートフォンなどのIT製品の輸出が増えつつ、知的財産権の使用料支払いもともに増える。赤字構造改善のためには源泉技術の確保が必要だ」と語った。
  • 毎日経済_チェ・スンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-02 15:36:34




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア