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アシアナ航空、エアソウルの発足と札幌路線の確保で上昇気流に乗るか

LCC「エアソウル」札幌路線就航 

  • アシアナ航空、エアソウルの発足と札幌路線の確保で上昇気流に乗るか
△写真=アシアナ航空が仁川~札幌(日本)路線を新規就航した。1日、アシアナ航空のキム・スチョン社長(中央)が仁川国際空港で開かれた路線の就航式に参加し、乗組員たちと祝っている。 [空港写真記者団]

格安航空会社(LCC)との出血競争で底まで墜落していたアシアナ航空が、上昇気流に乗る準備を終えた。

早ければ来週、アシアナ航空の子会社で6番めの国籍LCC「エアソウル(AIR SEOUL)」が発足し、慢性赤字への変曲点を迎える。これに加えて、1日には代表的な「黄金路線」である日本の札幌に週7回運航することで新しい食い扶持を発掘した。

エアソウルの発足と札幌路線の確保で、アシアナ航空は年間260億ウォンの実績改善効果を見るだろうと推定される。

昨年は1392億ウォンの当期純損失を出し、赤字転換したアシアナ航空としては恵みの雨にも等しいイベントだ。これまでアシアナ航空の最大の慢性病は、路線の相当部分がLCCと重なって乗客離脱現象が発生したことにある。アシアナ路線の売上げのうち64.4%は、国内線と中国・日本・東南アジアなどの短距離から出てくる。

国土交通部によると、今年のアシアナ航空の利用客(159万人・4月基準)は前年比で0.7%減少した一方で、LCC5社の乗客(249万人)は22.5%も膨れ上がった。

まずアシアナ航空は中国・日本・東南アジアの非受益路線(限界路線)16をエアソウルに切り離し、赤字の要因を軽減することになった。航空業界では、エアソウルの限界路線の分担で、アシアナ航空は年間64億ウォン前後の営業利益の改善効果を見るだろうと分析した。アシアナ航空の関係者は、「エアソウルは低費用航空会社であるために飛行機賃貸と低廉な人件費など、非受益路線を消化できる構造を持っている」と語った。

LCCの攻勢に対抗する「盾」を持つことになったという点も評価に値する。エアソウルの発足で、アシアナ航空は仁川を基盤にしたエアソウルと、釜山の金海を基盤したエアプサン(Air Busan)の2つのLCCを保有することになる。株式の46%だけを持っているエアプサンとは異なりエアソウルは株式100%を保持しているだけに、錦湖アシアナグループの業績への影響は大きい。ただし、LCCへの追加参入で過当競争が激しくなった場合、逆に損失が大きくなる可能性もある。

アシアナ航空の関係者は、「来年からエアソウルが営業利益を出すことを目標に計画を立てている」とした。

1日に就航した札幌路線は短距離だが、旅客需要の検証された代表的な高収益路線だ。昨年の札幌路線の利用客は44万5000人で、前年比で41%も急増した。現在は大韓航空、ジンエアー(Jin Air)、ティーウェイ航空(T'Way Airlines)が仁川発の路線を運営中だが、この需要の25%だけを持ってきても年間200億ウォン以上の売り上げを上げることができると分析される。アシアナ航空の関係者は、「来年から中長距離路線に投入する次世代航空機(A350)を順次導入し、収益路線を引き続き拡大していく計画だ」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-01 16:08:20




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