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不況知らずの「エカトリーナニューヨーク」


  • 不況知らずの「エカトリーナニューヨーク」
  • < エカトリーナニューヨークのヒット商品「ハンプトンリバーシブル・トート」 >



最近の不況により多くの雑貨ブランドが苦戦するなか、韓国産のハンドバッグ・ブランドの「エカトリーナニューヨーク(EKATRINA NEW YORK)」が積極的に事業を拡大して注目を集めている。

エカトリーナニューヨークは最近、シンセゲ(新世界)百貨店の本店と永登浦店をはじめ、ロッテデパート江南店、東大門ドゥータなどの順に店をオープンした。今年に入ってだけでも4店を拡大した。大企業のハンドバッグブランドも百貨店から撤退するほど困難な状況にも関わらず、ひとりで勢いを伸ばしている状態だ。

ロッテ百貨店は今春のシーズン改編を迎え、HAZZYS(ヘジス)、HELIANTHUS(ヘリアンタス)、RAVEBOVA(ラベノヴァ)など11のブランドを大挙撤収させた。一方でエカトリーナニューヨークは、百貨店側から入店を提案されたのだ。百貨店がこのように「ラブコール」を送った理由は、エカトリーナニューヨークがヒット商品を立て続けに出しているためだ。

最近、エカトリーナニューヨークのセカンドブランド「H by EKATRINA NEW YORK」から出した「フェザートート(FEATHER TOTE)」と「ハンプトンリバーシブル(HAMPTON REVERSIBLE)」トートは発売後で5万個が売れた。豚革を使って重さを牛革よりも70%も軽くしたことや、最近流行のメタリックデザインで華やかにしたことがヒットの理由だ。ハンプトンリバーシブルトートの場合、裏返しにして2つのデザインで活用できる「リバーシブル」という点も人気の要因だ。

エカトリーナニューヨークの創設者であるイ・ヨンジュ(キャシー・リー)クリエイティブディレクター(CD)は、「ふつう豚革は高級感を生かすことが難しく、各メーカーは内部に主に使用するが、メタリックデザインで華やかに演出して長所のみを生かした」と説明した。

エカトリーナニューヨークは韓国ブランドとしてはごく稀に、毎年コレクションを行うブランドとしても有名だ。毎年コンセプトを決めてそれに合わせてハンドバッグを披露するコレクションは、コストと時間がかかるために世界的なメーカーでない場合はあまり行わない。今年でブランドローンチ11周年を迎えたエカトリーナニューヨークは、これまで500種以上のハンドバッグを披露した。イ・ヨンジュCDは、「韓国で事業を始める前に、ニューヨークとパリで常にコレクションをした」とし、「コレクションを行ってこそ短期的に流行するアイテムに偏らず、ブランドアイデンティティを維持することができるためだ」と説明した。

エカトリーナニューヨークは今年、事業を拡大する。先月末からホームショッピングを通じてカシミヤマフラーを新たに披露した。近いうちに真珠をメインにしたジュエリーも発売する予定だ。今回発売したカシミヤマフラーはカシミヤ専門ブランド「ロロ・ピアーナ(Loropiana)」や「ブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)」で使用するモンゴルカシミヤ山羊の毛を使用して高品質を追求した。イ・ヨンヂュCDは「猛暑にもかかわらず、ホームショッピングのローンチ初日10分で2000個が売れたほど人気が高かった」と伝えた。今後は靴やカシミアニット、毛皮などに品目を拡大していく計画だ。

イ・ヨンジュCDは米国のファッションブランド「ギャップ(GAP Inc.)」のアクセサリーデザイナーや、アン・タイラー(Ann Taylor)のデザインディレクターなどを務めた。2006年にエカトリーナニューヨークをニューヨークで初めてローンチしたあと、現在は韓国の事業に注力している。今年の売上高は220億ウォンを予想している。
  • 每日経済 カン・ダヨン記者
  • 入力 2017-08-04 17:18:23




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