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景気不況と消費沈滞で外食業界の高級メニューも価格破壊

ステーキ・しゃぶしゃぶ・韓定食...不況には安い価格で勝負 

たった9900ウォン!1万ウォンにも満たない価格で、高級な食べ物を売るレストランが急激に広がっている。いわゆる「価格破壊」だ。長期間続いている景気後退や消費沈滞を突破するための苦肉の策だ。

ステーキやパスタ、ピザを売るイタリアンレストランが1人分9900ウォンであるのみならず、1等級の韓国牛で構成された「しゃぶしゃぶ・ビュッフェサラダ」も1人前9900ウォンが登場した。手頃な価格のレストランが続出したことから、大部分のファミリーレストランの売上げは、今年に入って20~30%以上急減したことが分かった。深まる不況によって、ファミリーレストランのパラダイムも急速に変化する様相だ。外食業界のある関係者は24日、「不況が長期化して、外食市場に冷たい風が吹いている」とし、「これを克服するためのあがきが、大胆な価格破壊として現れている」と明らかにした。

「SEOGA & COOK」は、二人が一緒に食べる新しいコンセプトのメニュー構成で、若い層のあいだで好評を得ている。ステーキやピザ・パスタ・サラダなどを売るフュージョン・イタリアンレストランで、CJと新世界などの流通・食品大手企業が注目する、警戒対象でもある。SEOGA & COOKの代表メニューの一つは、豚ロースステーキサラダだ。ふんわり焼いたロースステーキとニンニクドレッシングがマッチする。2人で食べられるが、メニュー価格は1万9800ウォン。1人当たり9900というわけだ。チリチキンステーキ・サラダとエビチリソースのパスタ・エッグタルトも2人1万9800ウォンで、1人当たり9900ウォンだ。

イーランドが運営する「ロウンしゃぶしゃぶ」もまた、高級しゃぶしゃぶやサラダバーを1人当たり9900ウォン(平日ランチ)で提供する。たった9900ウォンを出すだけで、1等級の韓牛しゃぶしゃぶやサラダバーを無制限で楽しめる。サラダバーは総28種の食品で構成されており、これとは別に5種のデザートまで含まれている。江南ニューコアと平村NCデパート、松島カーネルワークなどの主要店舗を中心にうわさが広がっている。

9つのコース定食にも9900ウォンが登場した。「山越え南村」では、江原道の土俗韓定食を1人当り9900ウォンで食べられる。江原道から直接空輸した材料で作った「カムヂャ オンシミ」と「コンドゥレ バプ」などの量もたっぷりだという評価を得ている。韓牛コプチャンも9900ウォンで楽しむことができる。「チョンサ コプチャン」では200グラムの韓牛のもつを1人当たり9900ウォンで売っている。

国内産のみを使用するという内容の屠殺証明書を公開するほど、品質に自信を見せる。さらにユッケと生姜をサービスで提供し、コプチャンがたっぷり入った「ネジャンタン」が食べ放題という点が客を集めている。9900ウォンではないが、CJ「ケヂョルシクタク(季節の食卓)」やイーランド「チャヨンビョルゴク(自然別曲)」などの高級韓食ビュッフェも比較的低価格(ランチ、それぞれ1万3900ウォン、1万2900ウォン)で人気だ。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-24 17:01:30




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