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LG化学、LCD偏光板事業を中国に売却


LG化学は液晶表示装置(LCD)偏光板事業を中国に売却し、「脱LCD」戦略は終盤に入った。 LG化学は収益性の低いLCD事業を整理して、有機発光ダイオード(OLED)とバッテリーなどの高付加価値製品を中心に事業構造を再編していくという戦略だ。

LG化学は10日、LCD偏光板事業を中国の化学素材メーカーである中国シャンシャン(Shanshan)社に11億ドル、約1兆3000億ウォンで売却する条件付き契約を締結したと発表した。 LG化学の関係者は、「ただし両社の取締役会と株主総会の承認過程で変更が発生することがありうる」とし、「契約が確定されると公示する予定だ」と説明した。

偏光板はLCDパネルの前後に付着して光の通過あるいは遮断を可能にするフィルムで、LG化学は昨年から売却を推進してきた。契約が完了すれば両社はLCD偏光板事業で構成された法人を設立した後、シャンシャン社が70%でLG化学が30%の株式を持つようになる。その後は3年をかけて、LG化学が持っている株式をすべて渡すことにした。 LG化学の関係者は「シャンシャンは偏光板事業の経験がないだけに、株式を段階的に渡す3年間はLG化学が関連設備の運営などの支援に乗り出すことにした」と明らかにした。自動車用LCD偏光板などの一部の製品群は、売却対象から除外された。売却が完了したらLG化学の中国の南京・広州工場をシャンシャン社が運営することになり、韓国の梧倉工場の一部生産設備も移ることになる。 LG化学は偏光板事業の国内生産職労働者の切り替え配置を仕上げた。

LG化学は昨年末から、LCDカラー感光材とガラス基板、偏光板事業などの売却を推進してきた。中国のディスプレイメーカーがLCD市場でチキンゲームを繰り広げ、LCD事業の収益性が悪化したためだ。 LG化学の偏光板事業部門はかつては売上げが2兆ウォンに達するほどだったが、成長が鈍化して1兆ウォン台中盤に落ちた状態だった。中国内の急激な生産設備の増加で、今後も事業が回復に移行することは困難だと判断の下、LG化学は昨年4月に尖端材料事業本部を新設し、既存の事業をIT素材、自動車素材、産業素材の3つの部門に再編して事業ポートフォリオの切り替えに乗り出した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-10 17:47:20




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