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「結婚契約」復讐・不倫などがなくても描ききった「温もりのあるロマンス」

「結婚契約」16話(最終回) 

▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。
  • 「結婚契約」復讐・不倫などがなくても描ききった「温もりのあるロマンス」
MBC週末ドラマ『結婚契約』が温かなロマンスを披露して視聴者と別れの挨拶を交わした。

24日放送された『結婚契約』最終回では病が悪化するカン・ヘス(ユイ扮)と、彼女の隣を守るハン・ジフン(イ・ソジン扮)の姿が描かれた。

先立ってハン・ジフンはカン・ヘスにプロポーズするために準備をしたが、カン・ヘスは新居に向かう途中で倒れてしまう。カン・ヘスの友人ファン・ジュヨン(キム・ソジン扮)の電話に病院へ駆けつけたハン・ジフンは「助からないかもしれない」という医師の言葉に茫然自失となった。

しかし、幸いにもカン・ヘスは助かった。峠を越えた彼女にハン・ジフンは静かに手を取り「目覚めてくれてありがとう」という言葉を伝えた。しかし、彼は決してカン・ヘスの前で弱い姿を見せなかった。カツラを使用せねばならないカン・ヘスにわざと「すごくダサい」と皮肉を言って普段と同じように行動した。

そんなハン・ジフンの気持ちを知っているため、カン・ヘスも泣かずにたくましく病と闘った。カン・ヘスはレストランの仲間たちにハン・ジフンとの結婚を知らせて祝福を受け、義母シム・ヨンヒ(チョン・ギョンスン扮)にも「私を本当の母親だと思って」という心からの応援を伝え聞いた。周辺の人々の力強い応援があり、彼女はより諦めることはしなかった。

カン・ヘスを一番強くしたものはカン・ヘスの娘チャ・ウンソン(シン・リナ扮)だった。彼女は徐々に見えなくなる目でも「お母さんの目が悪くなっても、ウンソンは全部見ることができる。愛しているからウンソンのすべてを見ることができる」と話してウンソンにずっと愛しているという言葉を残した。

そんなカン・ヘスの隣をハン・ジフンは変わることなく守った。彼は一時もカン・ヘスの隣から離れないためにカン・ヘスの荷物を新居に移した後、住まいを共にした。ハン・ジフンはカン・ヘスに「髪が短くても、長くてもとても可愛い」と告白したりもした。そんなハン・ジフンの愛の告白にカン・ヘスは涙を流した。

二人は強い絆で結ばれ、ウンソンと共に幸福な「家族」となった。例えカン・ヘスの命がどれだけ残っているか分からないが、カン・ヘスとハン・ジフンは一日一日を幸福に感謝して過ごした。『結婚契約』はハン・ジフンとカン・ヘスの幸福な一時を最後に収めて「開かれた結末」を見せた。

  • 「結婚契約」復讐・不倫などがなくても描ききった「温もりのあるロマンス」
『結婚契約』は開始される際にもいくつかの憂慮の視線を受けて出発した。まず主人公を演じるイ・ソジンとユイの年齢差が17歳であるため、恋愛ドラマにとって一番重要な男女主人公の「ケミ」が合わないという心配があり、金持ちの家の息子と残り僅かな余命を生きる女性の「シンデレララブストーリー」という分かりやすい展開を憂慮する声もあった。

しかし、『結婚契約』は予想外の成功を遂げた。多少分かりやすい内容ではあったが、回を重ねるごとに高い吸引力を誇った。ややもすれば「メロドラマ」に陥りやすいドラマを生かしたものは、最大限に節制し淡白に主人公の心理を描こうとした「簡潔な演出力」のおかげだった。

他のストーリーを最小限に進行し、カン・ヘスとハン・ジフンの物語にだけ「オールイン」したことも『結婚契約』の成功秘訣だった。

富者家庭の葛藤、出生の秘密、がん闘病といった「マクチャン」要素は外されたまま『結婚契約』では身分の差があっても愛し合う他になかったハン・ジフンとカン・ヘス、死に逆らっても互いの隣を守ることにする過程だけに集中して豊かな感動だけでドラマを満たすことができるようにした。

視聴者たちは久しぶりに「マクチャン」要素で刺激性を強調したドラマではない、温もりと和やかな「恋愛ドラマ」を見ることができ満足しているという評価をしている。また節制された演出、二人の恋を速度をもって描き出した作家の筆力、多少分かりやすいがやはり一番難しい「恋愛」演技を演じきったイ・ソジンとユイの演技力がしっかり融合して一編の「ウェルメイドドラマ」が完成したという賞賛を送っている。

「開かれた結末」もまたほとんどの視聴者が満足できる「最善の」結末だった。最後に字幕で登場した互いに生きる力を与える存在を記憶して欲しいという内容が収められた放送終了メッセージは、ドラマの核心を伝える良い役割を果たした。金、名誉、復讐から一歩離れて「生きる理由」となる人物の意味を振り返ることができるようにした「結婚生活」。最終回までその温もりを忘れなかった。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 / 写真=MBC放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-25 08:31:35




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