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コリアナウ > 社会 > 「献血したらポケモンパン」 製造メーカーが実際に検討まで 韓国で大ブーム
SPCサムリプ
献血後にポケモンパンを提供して血液不足を克服しようというアイデアが韓国のオンライン上で話題になった中で、ポケモンパンの製造メーカーであるSPCサムリプ(SAMLIP)がこれを実際に議論していたことが分かった。
1日、韓国の血液管理本部によると、本日基準で赤血球製剤の保有量は3.1日分だ。先月28日の3.7から連日下落し、適正血液保有量である「5日分」との差が広がっている。
新型コロナウイルス事態の長期化により献血者が減ったためだ。現在、感染者、ワクチン接種者、接触者は一定期間献血を行えない。今年3月の献血者は約16万人と、前年度の21万8000人に比べ25%ほど減少した。
一部の献血ルームは従業員の中で感染者が発生し、運営を中断した。
このような状況がオンライン上で知られると、あるネットユーザーが最近コンビニに行列ができるほどの人気により品薄状態が続いているポケモンパンを献血者に提供するのはどうかというアイデアを出した。
現在は献血をすると映画のチケットやハンバーガーを提供しているが、希少なポケモンパンを提供することにより献血を誘導しようというものだ。オンラインコミュニティにはあるネットユーザーがSPCサムリプの公式SNSにこのようなアイデアを伝えるメッセージのやり取りも公開された。
ネットユーザーは「献血ブームを起こしてポケモンパンブームを肯定的な社会現象へと変えてみるのはどうか」とし「サムリプの企業イメージも良くなるだろう」と伝えた。
これにSPCサムリプのSNS担当者は「関連チームに内容を伝えた」と答えた。
ネットユーザーの提案は奇抜なアイディアだが問題は物量だ。ポケモンパンは1カ月間に約700万個が売れているが、物量が不足していることからコンビニ当たり1日2個程度だけが供給されている。
ポケモンパンブームにより目下の納品物量が足りない状況で、大韓赤十字社にポケモンパンを供給する余裕があるはずもない。SPCサムリプ側も現実的に難しいという立場だ。
SPCサムリプ側は「該当の件はサムリプのSNSを通じて受付され、内部で議論が行われた」としながらも「しかし、いくつかの現実的な難しさから実際の実行は検討されなかった」と伝えた。