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うちの新入りは50代の兄貴…40代50代の公務員が大幅に増加

4年間で4倍以上急増…組織内のコミュニケーションの難しさも 

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  • < 40代以上の7・9級新入公務員が急増 >

#「経験と能力のある方が受けつけてくれるため、はるかにスムーズに進みます。主事のように、抜け目なくきめ細やかに働いている方はいないでしょう」。慶尚南道 昌原市 馬山合浦の区庁(区役所)を訪れた、ある区民がナム・ギムン主務官(48)の速い業務処理に対して賞賛を連発した。一見すると区役所内で序列の高い課長やチーム長級に思われるが、実はナム主務官は昨年の慶尚南道の地方職の公開採用で、47歳で公職についた「初步」公務員だ。彼は「今の40代と50代はコンピュータがそんなに難しい世代でもない」とし、「同じ試験を経て合格したのだから、実力は若い人たちと差がない」と自信を示したりもした。

# 昨年、矯正職公務員の公開採用に合格し、法務研修院の教育を受けているチョ・クムク主任(53)も堂々とした「晩学」公務員だ。彼は15年前に学業のために法務事務所を辞めた後、アルバイトを転々としながら生活してきた。そんな中、2009年公務員試験の年齢制限が電撃的に廃止されると、公職につけるチャンスをつかむことになった。彼は「合格をしてみたら、同期たちが『長兄』と呼んで従ったりする。予想外に40代の同期もかなりいて、寂しさを感じない」と笑った。

2009年の公務員採用試験から年齢制限が廃止された後、「晩学の新入公務員」が急速に増加している。人事革新処によると、国家職の公開採用で40歳以上の合格者は、7級は2010年の20人から2014年の54人へと増え、同期間に9級は21人から122人へと、なんと6倍近く増加した。

民間企業では、新しい人生の目標を見つけるために一歩遅れて公務員試験に飛び込む彼らはもちろん、青年時代に国家試験を準備して、落ちた後、再び自信を得て再挑戦する中高年層が急速に増えているという分析だ。特に高校の科目(社会、科学、数学など)を選択科目に選ぶことができた2012年には、9級の公開採用にて前年より2倍近い40代、50代の合格者が輩出された。

チョ・クムク主任は、「問題なく勤務していた法務事務所をやめて勉強の道に入ったのも、社会に貢献する何か他の生活を夢見たためだ」とし、「犯罪者を直接相手にしてきた経験を生かして、非行少年の教育ボランティアも行いたい」と抱負を語った。ただし、あまりにも年齢差が大きいため、組織の内部で自分よりも若い同僚や上司と対面すると、意図せずに雰囲気がぎこちなくなる時もあるという。地方職公務員のKさん(58)は、「自分よりもかなり幼い同僚、上司とは、可能な限り一緒にならないようにしているため、業務でも萎縮する時がある」と伝えた。

人事革新処など、政府も「晩学の合格者」の速い増加傾向に注目している。人事革新処の関係者は、「中央政府のレベルで関連教育プログラムの開発などに関心を持っている」と伝えた。

高麗大行政学部のピョ・シヨル教授は、「長期的に見れば年齢に関係なく、職務能力に応じて働く方向に進むべきだ」とし、「40代、50代の公開採用の合格者が増えるのは望ましい現象だ」と評価した。
  • 毎日経済_ムン・ジェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-26 17:31:40




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