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兵役拒否者を実刑…「良心の自由は国防義務より優先できない」


  • 兵役拒否者を実刑…「良心の自由は国防義務より優先できない」
全州(チョンジュ)地方法院(地方裁判所)刑事3単独チョン・インジェ部長判事は12日、宗教的信念を理由に社会服務要員の召集を拒否した疑い(兵役法違反)で起訴されたイ氏(23 / 仮名)に懲役1年6カ月を宣告したと明らかにした。

「エホバの証人」信者のイ氏は去る6月、地方兵務庁長名義の社会服務要員の召集通知書を受けたが、正当な事由なく入営しなかった疑いで起訴された。彼は、「宗教的教義によって形成された良心に基づいて兵役を拒否し、兵役法第88条第1項が定めた兵役を拒否する『正当な事由』に該当する」と主張した。

しかし、法院はこれを受け入れなかった。

チョン判事は、「国防義務によって担保されている国の安全保障は、国家存立と国民1人1人が享受するすべての自由の前提条件を成しているだけに、良心・宗教の自由が国防の義務に常に優先するとは言えない」と判示した。裁判部は、韓国の憲法の共同体で良心的兵役拒否者に対する理解と寛容が根付き、純粋な民間的性格の代替服務を許容しても、兵役義務の履行と比較して負担の平等が実現され、共同体の統合が阻害されないという共通意識が形成されなかったと説明した。

国防部も良心的兵役拒否者が現役ではなく、社会服務などの代替方法で服務する制度の導入は、時期尚早という立場を重ねて明らかにした。国防部は去る8日、国会の国防委員会に提出した国政監査資料を通じて、「分断国家の特殊な安保状況を考慮しなければならず、国民的合意と共通意識の形成が不十分で、代替服務制度の導入は時期尚早だ」と強調した。
  • 毎日経済デジタルニュース局 / 写真=MBN放送映像キャプチャ | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-12 11:24:55




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