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出口の見えない韓国の対日外交 駐日大使はいまだ空席


◆葛藤大きくなる北東アジア◆

  • 出口の見えない韓国の対日外交 駐日大使はいまだ空席
昨年の4月22日。日本の岸田文雄外相との会談のために日本訪問を準備中だった韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は荷物を再びほどいた。日本の内閣ナンバー2である麻生太郎副総理が、靖国神社参拝を強行したというニュースが伝えられたためだ。朴槿惠政権発足後、初の日韓外相会談はこのように霧散した。継続する日本の歴史歪曲と靖国神社参拝などで、尹長官は日本と「外交」より「戦争」を行うことに注力した。

20日、日本の安倍晋三総理の北韓訪問説が提起され、日本が河野談話の検証結果を発表し、韓国政府の対日外交戦略に対する批判と自省論が提起されている。北韓の核実験脅威の中で、東北アジア地域では米国の「アジア中心政策」と中国の「新型大国関係」が衝突するなか、日韓関係は解けるどころかさらにもつれているからだ。

最も代表的な例が米国をめぐる「日韓外交戦」だ。事実、昨年末に日本の安倍晋三総理の靖国神社参拝で日韓関係が冷え込んだなかで、ユン長官は新年早々から米国を訪問し、苦労の多い日韓外交戦を繰り広げなければならなかった。ユン長官は当時のジョン・ケリー米国務長官に会い、日本の歪曲した歴史認識に対する米国の圧迫を促した。日本は「安倍の外交策士」と呼ばれる谷内正太郎(当時)国家安全保障局長内定者が、ユン長官に続き米国を訪問して対抗した。これ以後、4月に決まっていたバラク・オバマ米大統領のアジア歴訪も、急がれる懸案と議題を調整するよりも「オバマ担ぎ出し」戦争に飛び火し、首脳外交の趣旨が色あせた。

これと関連し、両国の疎通の最前線である駐日韓国大使と在韓日本大使の役割不在論も提起される。韓国は李丙琪(イ・ビョンギ)駐日大使を国情院長に任命して、現在は駐日大使が空席の状態だ。日本側のメッセンジャーである別所浩郎在韓日本大使は、いまだユン・ビョンセ外務部長官を表敬訪問する機会も持てずにいる。

韓国の外交部によると、昨年3月のユン長官就任にあわせて別所大使の表敬訪問要請があったが、麻生太郎副総理の靖国神社参拝を理由に韓国側がこれを受け入れなかった。

以来、ユン長官は複数人が一緒に集う席で別所大使と会ったことはあったが、二人だけの時間は持たなかった。

外交筋によると最近、趙泰永(チョ・テヨン)外交部第1次官が河野談話の検証結果発表と関連して、別所大使を呼んで「韓国との外交を行わないということか」と強く抗議したと伝えられた。これに対し、日本は検証結果の発表に先立って、別所大使を再びチョ・テヨン第1次官に送り、河野談話検証の概要を説明したと伝えられた。
  • 毎日経済_キム・ギヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-20 15:40:15




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