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「外国人投手」の戦場になったプロ野球オープン戦

■ 31日、正規リーグ開幕 

いまや冬のあいだにちじこまった体を伸ばし、「打って走る」時間だ。プロ野球2017年シーズンが31日午後7時、蚕室スタジアム(ハンファイーグルス対斗山ベアーズ)、高尺ドーム(LGツインズ対ネクセン・ヒーローズ)、文鶴スタジアム(ktウィズ対SKワイバーンズ)、大邱スタジアム(KIAタイガーズ対三星ライオンズ)、馬山スタジアム(ロッテジャイアンツ対NCダイノース)など、全国5つのスタジアムでいっせいにその幕を上げる。

よしんば「2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」での総崩れで大きな失望を抱かせた韓国野球だが、シーズンも無気力な姿だろうとあらかじめ心配する必要はない。いまやプレイボールという声とともにシーズンが始まる時だ。

伝説的な野球選手ヨギ・ベラ(Yogi Berra)の言葉通り、終わるまでは終わったわけではない(It is not over till it's over)。野球ファンはただ軽快な打撃音と素早い守備を楽しめばいい。

▶「王座のゲーム」、主人公は?

今季も大きく異なることはない。斗山ベアーズの1強体制の中に、残りのチームが「秋の野球」を狙うというかたちだ。

斗山は圧倒的な勝利をおさめた昨年と比較しても、戦力の漏れがほとんどない。他のチームには悪夢のようだった「ファンタスティック4」が健在だからだ。 「ワンツーパンチ」ダスティン・ニーパッドとマイケル・ボウデンなど2人の外国人投手が健在で、張元準(チャン・ウォンヂュン)と柳熙寛(ユ・ヒグァン)が支える先発陣はまだ最強だ。

「打倒斗山」を叫ぶ9球団のうちで目立つチームは「エルロッキ」というニックネームでよく知られているLG、ロッテ、KIAだ。リーグ最高の人気を誇る3チームが秋シーズンまでともに進めば、昨年のプロスポーツ史上初の800万人観客を突破したプロ野球が、再び新記録を書き換えないということもない。

まず目を引くのチームはKIAだ。新しい4番打者として崔炯宇(チェ・ヒョンウ)を4年100億ウォンでスカウトし、打線の重みが大幅に増したという評価だ。 LGもサウスポー車雨燦(チャ・ウチャン)を迎え入れ、デビッド・ハフ、ヘンリー・ソーサ、柳済国(リュ・ヂェグク)と強大な先発陣を構築した。 「蚕室ライバル」斗山に押されないための選択だ。ロッテも韓・米・日の野球のすべてを経験したベテラン李大浩(イ・デホ)が復帰し、秋シーズンを夢見る。

だからといって、他のチームも無視することはできない。ハンファは2011年に米国のプロ野球メジャーリーグ(MLB)で13勝を上げたアレクシー・オガンドとMLB通算51勝55敗を記録したカルロス・ビジャヌエバなど、外国人選抜2人をスカウトして無視できないダークホースとして浮上した。今回の開幕戦では1998年の外国人選手制度を導入して以来で初めて、すべて外国人投手が先発の重責を担って対決を繰り広げる。どの外国人投手が活躍するかを見守ることが開幕戦の観戦ポイントだ。

▶ 2017年に変わることをお忘れなく

新しいシーズンを控え、韓国野球委員会(KBO)はいくつかの変更を加えようとしている。特に昨年、3割打者が40人も出るほど「タゴトゥヂョ(打高投低)」現象が深刻になるやいなや、これを緩和するための努力が目立つ。

最大の変化はやはりストライクゾーンの正常化だ。狭いストライクゾーンに慣れた打者が、WBCで一様に不振だった事例がもう一つの理由になった。オープン戦までは、これまでに比べて確実にゾーンが広くなるようすだ。監督や選手のすべてで「球ひとつ」ほど広くなったという評価が続いている。もちろんシーズン序盤のみでまたもとに戻るなら論難は続くだろう。

3年前から導入された審判の合意判定制度も変わる。 KBOは専用画面と中継放送画面をチェックする別途の「KBOビデオ判読センター」を設立し、MLBと同様の方法で「ビデオ判読」を導入する予定だ。昨年に比べて誤審を減らし、ファンにより親しんでもらうという努力だ。試合時間を短縮するために、投手交代の時間と練習投球時間を従来の2分30秒と2分10秒に、それぞれ10秒ずつ減らすなどの小さな部分でも変化を模索した。
  • 毎日経済_イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-30 17:28:33




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