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「終戦したら軍隊に行かなくてもいいの?」…オンライン上で質問相次ぐ


「南北が終戦したら軍隊に行かなくても済みますか?」

韓国の高校生イさん(18)は27日、南北首脳会談で年内の終戦宣言に合意したというニュースを聞くとすぐに友達とモバイルメッセンジャーの団体チャットルームを開いて徴兵制廃止の話に花を咲かせた。彼は「普段、卒業直後に軍に行くと明らかにしていた友人たちの一部は入隊計画を延期するべきなのか悩んでいる」とし「すぐに徴兵制が廃止されることはなくても高校生の僕らが軍隊に行く頃には入営計画に変更があるのでは」と話した。また、「みんなこれからの推移をもう少し見守ろうという期待感に満ちている」と伝えた。

入営対象者の間では軍入隊有無と時期が関心を集めている。

週末を通して様々なオンラインコミュニティやソーシャルネットワークサービス(SNS)上で「入営を延期するべきか」という質問や投稿が相次いだ。6歳の息子を育てているという主婦は韓国内の有名オンライン育児コミュニティに「子供が成長した頃には軍隊に行かなくてもよいのでは」という希望を見せたりもした。南北首脳会談当日のポータルサイトには、「終戦・軍隊」がリアルタイム検索キーワードとなり上位に食い込んだ。

青瓦台(大統領府)国民請願掲示板には「募兵制による募集を望む」という請願文が続々と登場した。ある請願人は「平和協定を結んだだけに徴兵制を募兵制に転換する案を検討する必要がある」とし「入営制度に対する政府の計画を聞きたい」と明らかにした。

しかし国防部の関係者は「首脳会談から2日しか経っていない」とし「徴兵制廃止の話が出ているのは知っているが、現在、募兵制のイシューは全く扱っていない」と一蹴した。

兵務庁の関係者は「入隊の日付の延期や募兵制などの問い合わせの電話が何通かきたと伝達を受けた」とし「ただ、普段からかかって来る電話の一環であると理解している」と説明した。

実際、今年中に終戦を宣言されても徴兵制の廃止は遠い話だというのが専門家の見方だ。

国防専門家であるアサン政策研究院のチャ・ドゥヒョン客員研究員は「徴兵制の廃止や募兵制への移行問題は1~2年以内に解決できる問題ではない」とし「どんなに肯定的に考えても、少なくとも6~10年以上はかかるだろう」と指摘した。彼は「ドイツも統一した後、募兵制に移行するのに10年以上かかった」とし「単純な服務期間短縮を議論することにも長い時間がかかる」と付け加えた。

ただし専門家は南北両首脳が板門店宣言で韓半島(朝鮮半島)平和構築のための「不可侵合意」の遵守と「段階的軍縮」実現に同意しただけに、今後は段階的に兵力削減が進む可能性が高いと予想した。南北の和解への流れと現在の人口構造の変化を考慮すると、自然と兵力削減が進むだろうという意見だ。
  • 毎日経済 イ・ヒス記者 / リュ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-29 17:47:18




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