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空いている駐車場を探してくれるアプリ「みんなの駐車場」

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  • 空いている駐車場を探してくれるアプリ「みんなの駐車場」
  • < モドゥカンパニーのキム・ドンヒョン(左)代表とカン・スナム代表がソウル市の地図を広げて駐車場の情報をまとめている >

「1年に1回変えていた靴のかかとが、3カ月で磨耗します」

モドゥカンパニーのキム・ドンヒョン共同代表(36)は、大学時代から創業を夢見てきた。大学時代にPC房(ネットカフェ)を運営した経験はあったが、ビジネスを上手く行うためには学ばなければならないと思った。卒業した後、コンサルティング会社に志願した理由だ。7年間の社会生活を終えて社会に出てきた。ソウル市内を車で移動していたとき、違法駐車で牽引されたときのことが思い浮かんだ。

米国での勉強を終えて職場生活をしていたモドゥカンパニーのカン・スナム共同代表(53)は、2000年代にベンチャーブームがおこったとき創業しなかったことが心残りだった。2007年にiPhoneが発売され、機会が来たと思っていた。韓国に戻って会社生活をしてチャンスを狙っていた。ニューヨークで暮らしていたときに悩みの種だった駐車場問題が思い浮かんだ。米国は大規模な企業が駐車場産業をリードしていたが、情報技術(IT)と接続できていなかった。

韓国は反対だった。駐車場は土地や建物を持っている人がプラカード1枚でする「商売」なだけで、産業化されていなかった。ここに道が開かれていると判断した。

年齢差はあるものの2人は知人を介して初めて知り合い「駐車場」の話をしたとき、お互いの能力が必要だと考えた。そこで手を組むことにした。韓国で初めて駐車場を産業的に捉えた「モドゥカンパニー」はこうして誕生した。

モドゥカンパニーは、ソウル市や京畿道などの駐車が難しい地域の駐車場情報を共有して、スマートフォンを利用して駐車料金の支払いを可能にする「みんなの駐車場」アプリケーション(アプリ)をリリースした。無料で利用可能な全国の駐車施設の位置、利用可能時間、連絡先などを地図と一緒に提供して、ナビゲーションアプリを介して経路まで案内してくれる。

カン代表は「運転の開始と終了は、まさに駐車場」だとし、「しかし、駐車場に対する政府や社会の関心はほとんどなかった」と述べた。キム代表は「駐車場産業こそブルーオーシャンという考えから飛び込んだ」と述べた。彼らの予想は的中した。

2013年2月、会社を創業した2人は、駐車場を探すことから始めた。さらに大きな問題は区役所を訪れて、関連条例を改正することだった。キム代表は「駐車場に関連する法律は自治体が管理するため、ソウルにある区役所をすべて訪ねてサービスを説明し、理解させることが大きな挑戦だった」と打ち明けた。直接回るしかなかった。

9カ月後の2013年12月、ソウル市の松坡区で初めて条例が改正された。以後、2年間でソウルにある4200個余りのすべての駐車場の中に入ることができた。設立から2年目にして会社は450%成長した。キム代表は「若者の創業誘導のためには、ベンチャーの成功事例が多くなければならない」とし「ベンチャー企業が良いモデルを提示したときに大企業はこれをコピーしようとするが、このような慣行が減り、成功事例が増えなるなら、創造的なアイデアが湧き出るだろう」と期待を示した。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者 / 写真=イ・チュヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-07 18:07:34




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