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ETRI、Linux環境でCPUの性能を向上させる技術を開発

ビッグデータ・マシーンランニングなどの大容量データの処理に役立つ 

  • ETRI、Linux環境でCPUの性能を向上させる技術を開発
△写真=韓国電子通信研究院(ETRI)の研究チームがコンピュータを介してデータを確認している

韓国電子通信研究院(ETRI)は、Linux環境でCPU性能を向上させる技術の開発に成功した。

CPUのコア数を増やせば、パフォーマンスが比例する技術で、ビッグデータやマシンラーニングのような大容量のデータ処理に役立つものと思われる。

現在の高性能プロセッサは少ない数のCPUを好むが、電力消耗、発熱問題、効率性などの問題があった。将来的には、多数のCPUを搭載したメニーコア(many-core)が使われる展望だ。このためには、CPUのコア数が増加したぶんだけ、アプリケーションの性能向上がなされなければならないが、ETRIの研究グループが開発したLinuxカーネル技術がこれを可能にした。

研究チームは、仮想CPUが不必要に物理CPUを使用しないように、カーネル内部のソースコードを修正した。

CPU間で発生する共有リソースの競合を効率的に制御したものだ。その結果、仮想CPU100個までパフォーマンス(性能)向上を支援でき、従来に比べて約2.7倍の性能向上がなされた。研究チームは、2022年までに、仮想CPU1000個までパフォーマンスを引き上げる計画だ。

ETRIのチョン・ソンインSW基礎研究センター長は「アマゾンのクラウドサービスが来年上半期、100個の仮想CPUをサポートする計画である中で、国内の研究グループが同じ技術を開発したのは、基盤SW研究に大きな意味がある」とし「今後、国内のクラウドサービス活用のために努力する」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 / 写真=ETRI | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-25 14:19:05




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