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[科学の香り] 秋、落ち葉のように髪の毛が抜ける理由

韓国科学技術情報研究院(KISTI) 

  • [科学の香り] 秋、落ち葉のように髪の毛が抜ける理由
突然、天気が肌寒くなり、朝夕で気温が10度以上差が生じている。このように、日較差が激しくなると自然は天気に順応してその姿を変えていく。青い葉っぱは色とりどりに染まり、冷たい風が吹くと落ち葉が散る。しかし、季節によって姿を変えるのは自然だけではない。人間もやはり、わずかな変化を経験することになるが、自身もしらないうちに落ち葉が散るように髪の毛がぱらぱらと落ちる脱毛現象が起きているかもしれない。

▶ 髪の毛も季節に乗る?

春と夏は髪の毛の「成長期」に該当する。すくすく育った髪の毛は、落ち葉が散る秋が来るとしばらく止まる。秋はいわゆる髪の毛の「休止期」で、天気が乾燥して頭皮も乾燥して小さな外部刺激にも敏感に反応するようになる。また、秋には日照量が減り、男性ホルモンの分泌が増加するため、脱毛患者が急増する。したがって、すでに脱毛症がある人はもちろん、一般人も秋に脱毛症がより一層激しくなることがある。

一般的に「脱毛」といえば思い浮かぶハゲの症状は髪の毛が多く抜けて、額・頭頂部・後頭部などが禿げることをいう。髪の毛の平均寿命は男性が2~4年、女性は4~6年程度だ。髪の毛は1日に約50~70本が抜けるが、これより程度がひどいと脱毛を疑ってみなければならない。

ハゲも性別の違いがある。男性は私達がよく見かけるハゲの形態で髪の毛が抜けるが、女性は額の毛髪の中心部から徐々に抜ける形態で現れる。脱毛の原因はストレス・発熱性疾患・妊娠・男性ホルモン・遺伝・ダイエットなど非常に多様だ。特に、男性ホルモンは脱毛の主犯として知られている。天気が涼しくなると脱毛に影響を与える男性ホルモンのテストステロン(testosterone)の分泌が一時的に多くなる。過度なテストステロンは毛髪が育つために必要なタンパク質の合成を遅延させ、結局毛髪数を少なくする。

テストステロンは、人体にで5α-還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変わるが、この物質が毛髪が育つ機関を減らし、毛嚢の大きさも減少させる。また、夏に汗と皮脂、ホコリなどの汚染物質が頭皮に浸透して毛根を塞いでしまい、頭皮の状態が悪くなると大量の毛髪が休止期状態になる9~11月に集中的に陥ることになる。

▶ それならば、脱毛が始まったかをどうやって知ることができるだろうか?

最近になって急激にフケが増えたり、1日に100本以上の髪の毛が抜ける場合、毛髪がツヤがなく細くなり、弾力がなくよく切れる場合、頭皮と毛髪に油気が過度に出たり、めっきり髪の毛が減る現象が現れるならば、脱毛の前兆症状と疑ってみなければならない。

脱毛が多く進展して治療を望むならば、薬物治療や自身の髪の毛を異色する手術法を試みることができる。薬物治療は古くから使用してきた方法で、髪の毛がよく育つことができるように助ける薬物治療と、髪の毛が抜けるのを防止する薬物治療がある。前者は、髪の毛の主成分がタンパク質であることを勘案して十分な栄養を供給することができる材料を使用する方法で、後者は前述の脱毛の主原因である男性ホルモンの分泌を抑制する薬物を使用する方法だ。薬物療法はいくつかの副作用を心配しなければならず、長期服用をしなければならない短所がある。

2番目に、自身の髪の毛を異色する自家毛髪移植術がある。どんなに激しいハゲといっても脱毛は頭全体では起きない。これは、脱毛に影響を与えるⅡ型5α-レダクターゼという酵素が主に前髪と上頭に存在するためだ。しかし、移植部位が広い場合、移植することができる十分な毛髪を得るのが容易ではなく、東洋の場合、西洋人に比べて毛髪の密度が落ちて一生移植することができる毛髪の数字が6000個前後に抑制されるという短所がある。また、費用が数百~数千万ウォンに達し、負担が大きい。

▶ それならば、脱毛を予防する方法はないのだろうか?

最も先にすべきことは、自身の頭皮と毛髪の状態を正確に理解し、原因に合う管理法を見つけることだ。まず、頭皮と毛髪を常に清潔に維持する。最近のように涼しくて乾燥した天気には角質が増加するため、頭皮に角質がたまらないように1日1回ずつ髪の毛を洗うのが良い。シャンプーを利用して頭皮全体をマッサージするようにこすれば頭皮まで洗浄され、毛穴が詰まって脱毛が起こることをあらかじめ予防することができる。毎日髪の毛を洗うものの、朝より夕方に帰宅後、積もったホコリを洗い落とすことが効果的だ。

また、脱毛の主犯として知られている男性ホルモンが過度に分泌される原因を見つけ、減らすようにする。男性ホルモンは、過度の過労やストレスを多く受ける場合、過多分泌される。男性ホルモンは女性ホルモンより活動的であるため、必ず熱を伴う。熱に上に上がる性質があるが、このような熱を冷まして気血の循環を円滑にさせる器官が私達の体の腎臓だ。しかし、男性ホルモンの過度な分泌で熱の発生が多くなると、腎臓が本来の役割をすることができずに過負荷がかかることになる。結局、気力が落ちて髪の毛も抜けることになるのだ。弱まった腎臓の機能を引き上げて、熱と気血循環を円滑にさせて頭に集まる血液循環を回復させると、脱毛を予防することができる。

最近では、女性達の社会進出が増加して過度な業務・ストレス・不規則な食生活などにより、女性にも脱毛の危険に多く露出されている。いくら良い薬と治療法であっても、過度なストレス・過食・飲酒・喫煙などの食生活習慣が改善されなければ良い結果を得ることは難しい。このため、肯定的なマインドでストレスに柔軟に対処し、健全な生活習慣を持てば脱毛の心配からある程度抜け出せるはずだ。
  • 毎日経済_科学の香り編集部、コラム提供:韓国科学技術情報研究院(KISTI) | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-10 17:29:15




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