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米国と韓国のR&D方式の違い、米グーグル…新事業に無限挑戦

グーグルのXプロジェクト…病気の探索・血管微粒薬・宇宙衛星・最先端の兵器開発 

米サンフランシスコからサンノゼへ向かう高速101号線。車で20分ほど下るとマウンテンビュー地域に、宇宙航空機の格納庫が見える。ここは米航空宇宙局(NASA)が使用していたモフェットフィールド。特に格納庫の「ハンガーワン(Hanger One)」は、この地域の象徴も同然の建物だ。NASAが移った後はグーグル(Google)の従業員専用機の離着陸スペースとして使われる。世界の代表的な情報通信(IT)企業グーグルは11日、NASAモフェットフィールドとハンガーワンを11億6000万ドルで、今後60年間の長期賃借する契約を締結した。

グーグルはここを航空宇宙・ロボット・バイオなどの、新技術分野の研究開発(R&D)拠点として活用する予定だ。グーグルはAndroidを、スマートフォンOSを超えて実際に動くヒューマノイドロボットとして作る計画だ。ミーガン・スミス前グーグルX副社長(現ホワイトハウス国家CTO)は、韓国の記者らとのインタビューで「グーグルは世界を変えるアイデアを実行するため、驚くべき成果を出すことができた。不可能に見える思考を現実のものにすることが私たちの使命」だと語った。

グーグルは「国家の領域」に分類された航空宇宙・バイオ・ロボットなどの未来研究をリードし、グローバルなR&Dのパラダイムを変えている。これまでは「中・長期の未来研究=国家(傘下団体)、短期の商業研究=企業」という方程式があった。しかしグーグルがこれを破っている。企業が主導する未来のR&Dは政府よりも効率的に運営されうるし、即時産業化が可能であるためだ。政府は予算削減効果を出すことができる。

米国政府も企業が主導する未来R&Dを積極的に奨励する。実際、NASAは最近スペースシャトルを運営しない代わりに、民間企業の有人宇宙船とロケットを利用する宇宙タクシー事業に68億ドル(約7兆5480億ウォン)を割り当てて、ボーイング社とスペースX社を選定した。赤血球の数千分の1サイズの磁気ナノ粒子を血液中に流し、病気を探索するグーグルの「ナノテクノロジープロジェクト」にも、米食品医薬品局(FDA)が積極的に支援することにした。

一方、韓国企業はこのような領域を超える研究は考えも及ばない。国家主導のR&Dに莫大な資金を投入しているが、これといった成果を見せられずにいる。政府の一年間のR&D資金は18兆ウォンで、GDP比では世界1位だが、ノーベル賞を一つも受けられないなど、研究成果はわずかだ。サムスン電子も昨年のR&Dに134億ドルを使い、世界第2位のR&D投資会社になったが、世界を驚かせる製品をまだ披露できずにいる。
  • 毎日経済_マウンテンビュー(米カリフォルニア州)=ソン・ヂェグォン記者/ソウル=ウォン・ホソプ記者/イ・ギョンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-21 15:48:34




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