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スマートバイクウォッシャー、不慣れな文化を作る「自転車洗浄事業」

なぜあえて専門洗浄機で自転車を磨かなければならないのか... 

  • スマートバイクウォッシャー、不慣れな文化を作る「自転車洗浄事業」
漢江公園の隅で自転車を磨いた20代の青年は、いまや年間売り上げ1億ウォン以上を見越す、れっきとした事業家になった。まさに、スマートバイクウォッシャー(smart bike washer)のチェ・スンウン代表だ。素の体で「自転車洗浄」事業に飛び込んだ後、1年ぶりに代理店40個余りを拡張した彼に13日会った。この日ソウル江東区の事務所で会ったチェ代表は、事業開始時、最もつらい仕事は何かという質問に少しも躊躇せずに「不慣れな文化を作ること」だと答えた。

自転車を楽しむ人口は増えているが、自転車の専門洗浄は相変わらずなじみが薄いという理由からだ。自転車に乗る人はもちろん、自転車代理店を運営する人も「なぜあえて専門洗濯機で自転車を磨かなければならないのか」と反問する場合が多かった。チェ代表は「自転車洗浄事業を最初に始めると言った時、周囲でみな止めた」とし、「しかし私が長い時間自転車に乗って必要性を感じたため飛び込んだ」と述べた。

実際に彼は、2年半ほど競輪選手の準備をして関連事業に進路を転向した。競輪選手の夢をあきらめた後、彼は自転車に乗って感じた必要性に基づいて自転車専門専業事業を始めた。国内で初めて米国からスマートバイクウォッシュ機器を輸入して営業に乗り出したが、現実は甘くなかった。

チェ代表は「代理店の敷居が擦り切れるほどに出入りしながら何度も門前払いを受けたが、それなりの確信をもって進行した」とし、「自転車を楽しむ人口が増え、維持と保守に対する関心も高まるだろうと予想したため」」と述べた。彼は引き続き「大企業が品質と共に掲げることが徹底した事後管理サービス(AS)ではないか」と反問し、「自転車こそ絶え間ない管理が必要な製品」と強調した。

実際に自転車は思ったより鋭敏な部品が多く、メンテナンスを繊細にしなければならない。自転車の中枢の役割をするチェーンは、油汚れが挟まりやすいのに比べ、除去することは難しい。また、チェーンの正しく洗浄しなければ駆動しにくいだけでなく全体寿命も減る。

代理店営業で挫折を経験したチェ代表は、自転車利用者を直接攻略することを決心し、1トントラックと発電機、スマートバイクウォッシャーを持って漢江に向かった。自転車利用者に直接会って実際の効果を見せるためだ。自転車道路の横に席を占めたが、顧客を集めるのは容易ではなかった。価格だけを尋ねて、高いといって帰る場合は1度や2度ではなかった。数日間手ぶらで背を向けたが、毎日のように席を設けて広報に出ると、1人2人の客が集まった。半信半疑で自転車を託した顧客はチェ代表の入念な手さばきを見て再び訪れた。

専門機械を利用するが、過程は全てチェ代表の手作業で行われる。所要時間は30分から40分、費用は約4万ウォンだ。少ないお金ではないが、1度経験した顧客の満足度はかなり高い。噂が広がり、漢江で今年1月には事務室を設けて定着した。チェ代表は「実際の使用者を中心に人気を呼ぶと、すぐに感心がないと追い出した代理店でも機械を買いたいと連絡が来たりもした」とし、「挫折の瞬間のたびにあきらめずに着実に働いたおかげのようだ」と述べた。

現在、スマートバイクウォッシャーの主な顧客層は、専門自転車利用者だが、徐々に生活自転車利用者に範囲を広げる計画だ。これから自転車洗浄機事業が安定期に入った後には、携帯用洗浄溶液やオイルなどで事業を多辺化する考えも持っている。

チェ代表は「最初、始める時にはトラックにオイルを入れるお金もなくて1万ウォン、2万ウォンずついれてかろうじて生活したが、多くの方々が好きになって下さったおかげで思ったよりも早く事業が進行された」とし、「今後、自転車洗浄という新しい文化をまともに根付かせたい」と抱負を明らかにした。
  • 毎経ドットコム_キム・ジャンデイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-14 15:41:28




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