Q.韓国のX世代はどんな世代ですか?

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A. 90年代に一世を風靡していた女優、キム・ヒソンのニックネームは「トマト」です。ドラマの興行を保証する小切手と呼ばれるほど人気が高かった彼女が出演した作品の中に『トマト』というのがありはします。

ドラマの人気があまりにも高く、付けられたニックネームではなのかって? そんなことでは、絶対にありません。トマトは「トハゴ(吐いて)、マシゴ(飲んで)、トハゴ(吐いて)」の略なのです。「火金黄土(燃える金曜日、黄金のような土曜日)」は、最初からバーで過ごしたそうです。キム・ヒソンが自分から冗談で打ち明けた言葉によると「江南の鳩はすべて自分が吐いたものを食べて育った」と言うのですから、肝に銘じてください。

キム・ヒソンは、ある放送局のトーク番組に出て「自分が午前2時ごろ、自宅に戻ると、鳩が後を追ってきた」とし、MCを仰天させたそうです。

本当に個性が際立つ俳優ですよね。X世代の代表格らしくないですか。

X世代は、定義を下すことが困難な未知数という意味が強いです。米国の広告業者が80年代に社会に進出した若者たちを表現するために、カナダの小説家「ダグラス・クープランド(Douglas Coupland)」の作品『ジェネレーション-X』を借用して使った当時は、明らかに、方程式で解くべき未知数であるXの意味が強かったです。なかなか理解しにくい、ラグビーボールのようにどこにはねるかわからないという不満とため息が込められた言葉でしょう。

韓国でも1990年代半ばからの広告業者がこの言葉を輸入して、使い始めました。「新世代」程度で表記していたマスコミも、広告のフレーズに沿ってX世代という言葉を使い始めました。しかし、韓国のX世代は似ているようでありながら、米国とは明確に区別されます。

まず、米国はベトナム戦争で迷い、経済が沈滞して仕事が見つからない若者がX世代の主役でした。大量解雇の事態を目撃しながら育った彼らは既成世代を良い目で見なかったのです。企業への硬い忠誠ではなく、スペックを積むためにとどまる程度の場所だと考えました。米国社会に流れる共通の価値観を、この世代から発見するのは困難です。

脈々と受け継がれてきた価値観をむやみに収容しないという点では、韓国のX世代もほぼ一致します。しかし、70年代に生まれ、90年代に大学を通った韓国のX世代は人生の黄金期を謳歌しました。1988年のソウルオリンピックを経て、自尊心も生まれ、何よりも先輩たちとは異なり、大学は民主化デモで解放されていました。もはや反政府スローガンを叫ぶ必要がない大学で、彼らはロマンを探し求めました。

1997年末、韓国経済が通貨危機を経験する前まで、大学を卒業してから仕事を得るのに、それほど困難も経験しませんでした。1990年代半ばは、青年たちが過ごすにはあまりにも良い時代でした。

韓国が抱えている宿願である南北関係さえ青信号が点灯している状態でしたから。北朝鮮の核兵器で一時期、緊張が高まっなったりしましたが、一般人はほとんど知らないで過ごす程でした。

X世代の歓呼を受けて「ソテジワアイドゥル」がヒップホップを踊って「僕は知っている」を歌い、大学街にはボードゲームやデジタルゲームなど様々なゲームが繁盛しました。新村一帯にクラブが生まれ、アンダーグラウンドのバンドが、基盤を磨きました。X世代は大衆文化の滋養分として機能しました。

経済的に余裕を持ったX世代は自分の好きな歌手や俳優のファンクラブに喜んで加入し、スターが出演するドラマを見て歌手の歌を聞くことから、一歩前に進みました。大衆文化の積極的な消費者として行動したのです。K-POPなどの韓流は、X世代と呼ばれる強力な消費者の後援のもとに成長したと言うこともできます。 X世代が自らが韓流を作ったりもします。江南スタイルを地球村に広めたPSYもX世代です。

個性が強く、明確な政治的志向点や統一されたイデオロギーを持たなかったという点では米国と似たり寄ったりですが、大衆文化をリードしていった世代という点では明らかに米国とは異なります。

X世代は今40代になりました。一部では、かれらをX世代と呼ぶ代わりに、「497世代」と呼ばれることもあります。先輩世代である「386世代(30代で、80年代に大学生だった60年代生まれ)」になぞらえて40代で、90年代に大学生であった70年代生まれという意味です。

しかし、386世代とX世代は異なります。2014年を起点に韓国社会の重心が40代に渡ってきたからです。時代ごとに人口の半分に位置する中位年齢をみると、1990年代には20代半ばでしたが、現在は40.2歳です。さらに、X世代は「第2次ベビーブーム」世代と呼ぶほどに人口も多いです。40代を無視しては韓国社会での成功が保障されないという意味でもあります。

韓国の最近の放送では、X世代のアーティストたちが、新たにスポットライトを浴び、90年代の風景を映したドラマや映画が製作されることも、このことと無関係ではないようです。

X世代は「花の中年1世代」とも呼ばれます。 20代にはオレンジ族、ヤタ族(単語帳を参照)などの新しい言葉を作りましたが、今では少女時代のアルバムを買い、SHINeeのコンサートに訪れる、叔父ファンと姉ファンとして韓国の大衆文化を支える役割をするわけです。余談ですが、韓国ドラマがマクチャン(支離滅裂なとんでもドラマ)に突き進む背景は、X世代が支えているという評価も出ています。

イ・ビョンホン、チャン・ドンゴンはもちろんのこと、子供二人を生んでスクリーンに復帰したコ・ヒョンジョンの人気も変わりません。90年代の女優が復帰し、主演女優が主演俳優よりも5~10歳年上のドラマも連日続いていいます。MCと歌手たちも同じです。これら30~40代の芸能人の人気を支えているのが、X世代という意味です。もう中年に達ったX世代の視聴者に対応するため、ドラマのマクチャン化が続くという主張に一理があります。

  • < 自身の飲酒体験を告白するキム・ヒソン >

  • Lim, Chul/写真=SBS
  • 入力 2014-11-04 09:00:00

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