Q.韓国の児童虐待の実態について教えてください。(2)

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A. ※この記事は「韓国の児童虐待の実態について教えてください。(1)」の続きです。

児童虐待は、ほとんど両親によって行われます。以下の資料は児童虐待の加害者のうち、親である割合が80%を超えるという事実を示しています。

  • < 資料=中央児童保護専門機関、代理養育者の現状は2012年から統計に反映 >

保育園を含めて、他人が児童を虐待した場合には対処方法が比較的簡単です。言い訳の余地もありません。しかし、子どもに対する絶対的な親権を行使する親が子どもを苦しめる場合には、立証することも難しいだけでなく、親が明らかに間違っていることを認めた後も、適当な措置を下すことが容易ではありません。

子どもを暴行したり食べさせなかった場合、さらには放置した場合でも、親から隔離措置をとることはできても「これから誰が私たちの子どもを育てるのか」と、「これからは子どもをちゃんと育てる」と主張される場合には、親のもとへ戻るしかありません。子どもが行きたくないと泣いても仕方ありません。

処罰も容易ではありません。刑事政策研究院の分析を見ると、検察が裁判に引き渡した児童虐待の加害者は全体の約32%ほどになります。罰金や略式起訴まで合わせても45%にとどまります。相当数が疑いがないか、起訴猶予処分を受けます。全体犯罪の起訴率(起訴率.7.8%)よりは高いですが、凶悪犯(40%)より低くいです。

ある面では、抵抗能力のない子どもを相手に暴行を日常的に行う親ほどに凶悪な人もいませんが、親の権威を認める韓国社会の伝統が法を執行することにも影響を与えているわけです。

しかし、なぜこのように非常識な親が多いのでしょうか。

専門家たちは、その理由として親の養育技術の未熟さを最も多く挙げます。子どもをどう育てるのか十分に知らないまま子どもを育てているというのです。ここに経済的な能力が不足していて、子どものせいで心身が疲弊していると考え始めると、虐待は自然な順序となります。

  • < 資料=中央児童保護専門機関 >

このような専門家の診断に加害者である親たちは同意するのでしょうか。答えはNoです。同意するなら再発することはないでしょうが、児童虐待の判定を受けても、子どもを苦しめる再虐待の発生率は10%を超えています。

このようなことが起こる理​​由はひとつです。「子どもの教育のために少し殴ったからといって、何か間違っているのか」という考えを捨てることができずにいるからです。

暴力的な親の最大の言い訳は、しつけです。もちろん、子どもの誤った行動を正すために罰を与えたり体罰を与える必要があるときもあるかもしれません。しかし、罰を与えるにしてもあくまでも教育的な側面から行われなくてもいけません。気分が良いときにはいくら間違いを犯しても笑って済ませていたのに、気分が悪い日には些細な間違いに対しても怒り狂ってしまっては、子どもは自分が何を間違ったのか理解できません。

このような体罰は、しつけというよりはストレス発散にすぎません。児童虐待を行った親タイプとして、育てる技術など、さまざまな項目が一覧表示されていますが、親の役割についての教育をきちんと受けられないまま、自分の親にされた通りに行動して、子どもを虐待した場合を除き、残りはほとんどストレス解消用です。

職場で仕事が上手くいかなかったり、上司や部下に対して怒りが沸いたり、姑にひどいことを言われたり、夫婦喧嘩の末、両者間に生まれた子どもでさえ敵のように感じられたり、ゲームやギャンブルを楽しんでいるとき子どもが隣でぐずったことにキレたり、元々性格が悪かったり、ほとんどストレス解消用です。

子どもをほとんど所有物のように扱っています。食卓をひっくり返したり、家財道具を投げつけたり、壁を叩いてストレスを解消するように、自分の子どもでストレス解消をしようとするのです。

数世代が一緒に暮らす大家族社会ではそれでも目上の人たちが制御しましたが、大家族社会が解体された最近では、制御手段もなくなりました。急速に変化する産業社会では、家族構造の変化に合わせた親の役割についての教育を全く受けることができないまま、入試、就職、職場などの競争社会で生き残るコツだけを会得してきたので、自宅でだけでも王様のように君臨したいのです。

権威的な親の児童虐待は止める方法も簡単にみつかりません。怒りが収まるまでさんざん殴った後、少し申し訳ない気持ちになると子どもが欲しがった携帯電話などの高価な物を買ってあげたり、お小遣いもたくさん与えます。 「怒る時は虎だが、それでも私の父(母)だ」と自然と考えるようになるのです。

これが被害児童や未成年者の保護に乗り出す専門家に対する言い訳です。「私だって子どもに胆嚢まであげられる」とか、「性格がせっかちなので、言葉より先に手をあげるのは間違っているが、それでもすべて子どもの教育のため」

このような言葉を聞いて育った子どもが大人になると「自分の子どもを自分が殴る」程度のことは大したことではなくなります。家庭内暴力と児童虐待は、そのまま次の世代へと相続されます。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-02-24 00:00:00

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