Q.韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。

답변게시판
A. 芸名は仮名の一種です。両親が付けてくれた名前があるのに、なぜ芸名を使うのでしょうか。

その必要があるからでしょう。

スター芸能人の芸名が関心を集める前には作家たちの筆名(ペンネーム)が話題でした。『ジェーン・エア』と『嵐が丘』などの作品を残したブロンテ(Bronte)姉妹の場合、男性の名前で作品を発表したのですが、当時イギリスの社会雰囲気では蔑ろにされたり、出版自体が不可能だったからでした。

韓国では筆名の使用が頻繁に行われてきました。ソンビ(韓国の昔の階級のひとつ、学識はあるが官職につかなかった人)や学者然とした知識人たちが大衆が読む小説を取るに足りないものと考えていたため、他人には分からない筆名で作品を発表する場合がたくさんありました。もちろん、1910~1920年代の話です。当時、新聞や雑誌に載せられた作品を書いた人が誰なのか明らかにすることが難しい場合も少なくありませんでした。例えば、1925年には東亜日報に12編の小説と40編の詩、22編の随筆・評論など、すべてで74編の作品が載せられたのですが、このうちで本名を明らかにした作品は12編に過ぎません。

芸能人が使用している芸名は筆名とはちがいます。筆名が本人を隠そうとする意図が強い反面、芸名は本人を露出しようとすることに焦点が合わさっていると見ることができます。

もちろん、自分を隠す意図が100%の芸名もあるにはあります。成人用のゲームやアニメーションに出演する声優などが本名を使うケースはほとんどありません。暗黒の世界では仮名がより似合うのかもしれません。

芸能界に進出する人であっても、デビュー前にナイトクラブなどで生計を立てるときには本名を使う人はほとんどいません。芸能人ではなくても、キャバレーなどでは誰も自分を露出させることを望みません。2~3カ月働いていた経歴が知られただけでも、芸能界への進出はもちろん、お嫁に行くこともあきらめなくてはなりません。

芸名を使う芸能人はとても多いです。芸名と本名をこれから書いていきますが、本当に多いです。本名を使う芸能人が逆に貴重になるほどです。

芸名を使う理由には大きく分けて①本名があまりにも平凡だったり、芸能人という職業に似合わないとき、②マーケティングや個人情報保護の次元から本名を公開しないために、③芸能活動において肯定的な効果を得るため、などの点を挙げることができます。男性芸能人が女性の名前のような芸名を使う場合もありますが、声優のキム・ナヨンが代表的です。彼の本名はキム・テウンですが、同じ名前を持つ先輩声優がすでにいたため、重複するのを避けるために芸名を作る際、女性のような名前を選びました。

本名を使っている芸能人は先立って明らかにしたように、珍しいほうです。本名を使う芸能人にはナオル(ユ・ナオル)、サンダラ・パク、フィソン(チェ・フィソン)、チョア(パク・チョア)、コ・ス、チェ・ダニエル、リョウク(キム・リョウク)、ジョンヨプ(アン・ジョンヨプ)、Block Bのパクキョンなどを挙げることができますが、ご覧の通り、名字を省略して名前だけ使うことが多いようです。本名は本名ですが、おそらくジョンヨプを初めて知った人はジョンが姓でヨプが名前なんだなと考えることでしょう。ほとんど芸名のようなものです。

芸名が気に入らず、悩んだ末に本名に戻した芸能人もいます。イ・ミンホは当初、映画『BEAT』に登場するチョン・ウソン演じる「イ・ミン」からとった仮名を使っていましたが、本名のイ・ミンホに戻してから『花より男子』に出演した後、人気スターになりました。バラエティで活躍するチョ・セホは「ヤン・ベチュ」という芸名で活動する当時にはあまり売れていませんでしたが、両親が付けてくれた名前に戻して復帰した後には人気スターになりました。俳優のキム・ナムギルも一時、イ・ハンという芸名を使っていましたが、この事実を知るファンはあまりいません。

韓国の芸能人、その中でも歌手たちの芸名にまつわる話を見たいなら、SMエンターテイメントに注目する必要があります。1990年代後半、韓国の歌謡界を牛耳っていた最高のアイドルH.O.Tのメンバー5人のうち、本名でない人はトニー・アン(本名アン・スンホ / 安勝浩)とカンタ(本名アン・チルヒョン / 安七泫)の2人だけです。このうち、トニー・アンは海外で留学していた当時にその名前で暮らしていたことがあるため、純粋な芸名はカンタ一人だけだと見ても間違いではありません。

彼が芸名を使った理由は一つだけです。あまりにも平凡だからです。マーケティングや本人が歌手だという事実を隠したいという意図はまったくなく、本名が歌手としては似合わないため芸名を使っただけです。おそらく、カンタという名前が漫画の主人公として登場していた点が考慮されたことでしょう。

H.O.Tの後を継ぐ、韓流をリードしたグループという称賛を受けるグループ東方神起のメンバーは全員芸名を使っています。だからと言って名前を全て変えたのではありません。グループ自体がアジア市場を念頭に置いていたため、名前を日本や中国で多く使われている4文字にしたというところが特徴です。すべてのメンバーたちが本名をそのままに、名字だけを2文字に変えました。

チームを脱退した3人を除いて、現在活動中のメンバーは、ユノユンホ(本名チョン・ユンホ / 鄭允浩)とチェガンチャンミン(本名シム・チャンミン / 沈昌珉)です。ユノユンホの英文字はU-Knowと書くため、2文字に替わった名字に志向するところが込められているようです。2人のメンバーの名前を合わせると「貴方が知っている最強の歌手」といったこんな意味になるのでしょうか。

アジア、特に中国で独歩的な人気を得たSUPER JUNIORのメンバー11人は東方神起とは対照的に芸名が2文字です。11人のメンバーの中で名字を抜かして名前だけをそのまま使っている人もいれば、本名を完全に変えて芸名を使っているメンバーもいます。シンドン(本名シン・ドンヒ / 申東熙)は少し例外で、3文字の最後の文字を抜いたものを使っています。

SUPER JUNIORが100回を超えるコンサートを行うなど、大ヒットを飛ばしたためか、SMエンターテイメントの芸名づくりはSUPER JUNIORの伝統を受け継いでいます。EXOのメンバーたちの名前もすべて2文字です。ところで、EXOのメンバーの芸名からは少しユニークな要素が含まれはじめました。メンバー各自に一つずつ超能力が与えられたのです。

このEXOの話は長くなるため、次回ご紹介します。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-15 00:00:00

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