Q.韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。(6)

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A. ※この記事は「韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。(5)」の続きです。

芸能人の芸名についての話を続けたら、終わりが見えなくなってしまいましたね。どうしようもありません。一度始めたのですから、続けなくては。今回は、素敵で人気も多くて、成功している俳優や歌手ではなく、涙が出るようなエピソードを持つ芸能人を紹介します。

もしかして、「クボンスク」という名前を知っていますか。日本の方はご存じないかもしれませんね。韓国人でも知っている人はあまりいないことでしょう。クボンスクは女性など、特定の人の名前ではありません。韓国の元老コメディアンにク・ボンソという人がいるのですが 、もしかしてその人の娘だと考えてしまっては困ります。

クボンスクはキム・グラ(キム・ヒョンドン)、ファン・ボンアル(ファン・ウォンシク)、ノ・スクチャ(チェ・ドゥヨン)など3人のコメディアンが集まったトリオです。初めにファン・ボンアルとノ・スクチャがインターネット放送を始めたのですが、そこにキム・グラが合流しながらトリオが結成されました。(ところで、トリオの名前がなぜクボンスクなのかというと、この3人の名前の真ん中の文字を合わせたからです)

クボンスクトリオは順番にお互いに対して暴言をはいて笑いを誘い、味のある話術も誇り、有名になれない自分たちの状況を嘆いたりもしました。実は、3人ともSBSの公開採用を通過したコメディアンでした。キム・グラはSBSの公開採用2期、ノ・スクチャは3期、ファン・ボンアルは4期で芸能界に進出しました。

「キム・グラとファン・ボンアルの時事対談」というインターネット放送で人気になりました。ク・ボンスクのファンクラブもできるほどでした。しかし、認知度には変わりがありませんでした。

兵役忌避により韓国で忌避対象人物になったユ・スンジュンが恋人の父親のお葬式を理由に韓国にきたとき、クボンスクのファンクラブの会員がユ・スンジュンの後頭部を殴った事件があったのですが、メディアでは「ユ・スンジュンのアンチカフェ会員」と紹介されました。「クボンスクファンクラブ」という紹介はどこにもありませんでした。クボンスクのファン達がなぜユ・スンジュンの後頭部を殴ったのか気になりますか。

クボンスクトリオが発表した歌に彼の名前が入っているからです。この歌は学生が韓国史を覚えるときに歌う「韓国を輝かせる100人の偉人たち」という歌をパロディーしたものなのですが、独裁者や売国奴など数人を除外してはほとんど芸能人の恥ずかしい不正を暴く歌でした。

ところで、ファン・ボンアルはテレビでは放送できない芸名です。テレビに出る際にはファン・ボンやファン・グムアルという名前で呼ばれたりします。なぜ名前を使えないのかというと、ボンアルという言葉が韓国語では男性の下半身の一部を表す俗語だからです。当時は自分の職業がコメディアンだったため、笑いのためにつけた名前でしたが、なかなかうまくいきませんでした。

ノ・スクチャも同じです。それこそ露宿者(ノスクチャ)、ホームレスの状態でした。とてもケチな暮らしをしていたのですが、電話料金がもったいなくて、放送局の電話を使用したりしていたそうです。

クボンスクトリオのなかで、キム・グラだけが名前の通り嘘のように成功しました。(グラ=韓国語で嘘のこと)キム・グラの雑学多識に注目していたKBSのユン・ウォンソンPDがKBS2FMの『歌謡広場』のDJを任せたのです。豊かな身辺の雑な知識と味のある話術でデビューに成功しましたが、一方のKBSではキム・グラに仕事を任せたという理由で始末書を書くところだったそうです。キム・グラは人生で初めて訪れたこのチャンスを機に、毒舌をはくMCとして定着しました。クボンスクトリオの3人の人生を見ると、本当に人生は嘘みたいだなと感じるものです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-22 00:00:00

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