Q.韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。(4)

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A. ※この記事は「韓国の芸能人がなぜ芸名を使うのか、芸名を使うことになったきっかけなどを教えてください。(3)」の続きです。

Mad Clown。だいぶ荒い性格の持ち主だと感じられましたか。いいえ、違います。

とても小心者であるうえに、恥ずかしがり屋だそうです。テレビのバラティ番組に登場しても、言葉数が少ない方です。ただし、ブレイクダンスという特技があるうえに、多少可愛いイメージもあり、バラエティなどに出演してもそれなりの放送時間を確保します。

Mad Clownはラップを歌うときには耳を殴るような声で叫ぶため、ラップをするときには名前の通りのようです。JTBCの社長級のアナウンサー、ソン・ソッキに似ていて「ヒップホップ界のソン・ソッキ」と呼ばれるMad Clownの本名は、一時、チョ・ヒョンジンとして知られていました。NAVERの人物検索でもチョ・ヒョンジンとして紹介されていたのですが、これは祖父がつけてくれた名前で、実際の本名は母親が付けてくれたチョ・ドンリムだそうです。

  • < Mad Clown、印象だけでは狂っているようには見えない >

彼はドイツの作家ヘッセ(Hermann K. Hesse)が好きで、彼と同じような眼鏡もかけて、『デミアン』を読みながら寂しいという感情について知ったそうです。

寂しいMad Clown。ある意味、寂しくて叫んでいると考えることもできませんか。それでもファンが彼の叫びに応えてくれるので安心です。Mad Clownが去る2015年1月に発売した『Fire』という曲のミュージックビデオにEXIDのハニ(アン・ヒヨン)が出演して話題になりましたが、SBS人気歌謡ではEXIDを抜いて1位になりました。

ラップをするアーティストたちは少し妙な芸名を持っている場合が多いのですが、DOK2(李峻京 / イ・ジュンギョン)もその内のひとりです。彼はDOK2のほかのもコンジョとNotorious Kidという芸名を持っています。コンジョはまさに日本語の根性からもってきた芸名です。DOK2はドッキと読みます。ドッキが何か知っていますか、韓国語で斧という意味です。頭を坊主にしたときに入れたラインが斧のように見えたからとつけた名前だそうです。

釜山でそれなりに大きいレストランを運営していた実家が破産してから、兄と一緒にソウルに上京してきて、小学校を卒業してからヒップホップの道に進みました。底辺から努力して音楽で成功するぞ、という情熱で幼い頃を過ごしました。2007年、彼が制作に参加した『小銭を一枚 Remix』の歌詞に幼いころの心情が現れています。

「そう、そこで俺は俺のすべてを賭けた。もっとましな明日のために、俺は遊ぶことを捨てた」2008年に初アルバムを出してから1~4ヵ月の間隔で狂ったように新しいアルバムを出します。公演はもっと多く、2014年までに77回参加しました。

アンダーグラウンドで主に活動するDOK2は2013年に5億ウォンの収入をSNSで公開して話題となり、去る2015年10月にはパク・ミョンスの『ラジオショー』に出演して、年の収入が10億ウォン程度になると明らかにしました。アルバムの制作と公演参加、そこに直接の作詞作曲、編曲までして、ポスターまで自らデザインするそうですから、他の歌手に比べて著作権料もきっと多いことでしょう。

月明かりを友にして夜通し薪を割る姿がDOK2という名前と似合うようにも思います。

3人組ヒップホップグループEpikHighを知っていますか。実験的なサウンドと文学的な歌詞が際立っているという評価を受けるグループですが、このグループのメンバーはタブロ(イ・ソンウン)、Tukutz(キム・ジョシク)、Mithra 眞(チェ・ジン)です。知らない人が聞くと、Mithra 眞はMissラジンと聞こえたりするため、これと関連するコラ画像が沢山作られてきました。

  • < 誕生日にYGエンターテイメントがプレゼントした記念写真 >

Mithraは中東で太陽の神として崇拝されているMithraから持ってきたそうです。

Mithra 眞は芸名をつけるときに、きっと大きな抱負を持っていたことでしょう。彼のラップにも一部表現されています。「俺はエピックのミツラ、別名はイスラ、Beatという白紙にRhymeを描く美術家、絡まった体のリズムを解くマッサージ師、また俺は壊れた思想を直すときには技術師」

最近はこのような大げさな芸名が恥ずかしいのか、放送で意味を聞かれると「あ、その。光の神とか、そんなものです」とごまかそうとする場合が多いです。

現在、韓国国際芸術院の教授として在職している3人組のヒップホップグループ「Soul Dive」のラッパーであるペ・ハンジュンの芸名は「ノクプシャン(넋업샨)」です。韓国人も聞いただけではどんな意味なのか分かりません。ただ、ノク(넋)が韓国語で魂を意味するのかな程度だけ連想することでしょう。

ソクプシャンとは、「魂をおぶって生きる者」という意味で、シャーマンの順韓国語です。詩人の友人が付けてくれた芸名だそうですが、2010年からNuckと短くしたりもしています。

多音節のライムで韓国ヒップホップ界に大きな影響を与えた人物であるVerbal Jint(キム・ジンテ / 金辰泰)という歌手がいます。彼は歌謡界では珍しく高い学歴で知られています。漢栄外国語高校を中退し、ソウル大経済学部に入学・卒業、漢陽大学法学専門大学院中退。頭が良くて遊ぶことも好きな人物。そんなイメージがします。たしかにラップに染まって暮らしていますから、勉強する暇はないことでしょう。ソウル大学に通うころには学事警告も2回も受けたそうです。卒業するのに10年かかったそうです。

Verbal Jintをそのまま訳すと、言語で遊ぶジンテという意味ですが、自信が感じられます。自分を紹介する言葉にもそれは表れています。「Verbal Jint a.k.a King of Flow」

Verbal Jintは広告にもよく出演するのですが、そのほかにも面白い芸名を持つラッパーが沢山います。呟きの中に魂を吹き込まなくてはいけない彼らの職業がそのような芸名を必要とするようです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-20 00:00:00

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