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現代自の「ロボット投資」…「韓国の未来のために」


  • 現代自の「ロボット投資」…「韓国の未来のために」

現代自動車グループの米ロボット専門企業「Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)」買収に、鄭義宣(チョン・ウィソン、写真)現代自動車グループ会長が個人の資格で参加した背景に関心が集まっている。現代自動車グループが買収したボストン・ダイナミクス株の80%は、現代自動車30%と現代モービス20%と現代グロービス10%、そしてチョン・ウィソン社長20%で構成されている。こんかいチョン会長は個人の資格で2390億ウォンを投資した。

財界ではチョン会長が直接投資に乗り出して、誰もが必要性は共感するが慎重でなければならない将来の投資に対する意志と情熱を示したものと解釈している。将来に対する技術投資と関連した責任経営を通じて内外の信頼性を高め、長期的な観点から持続的に投資するという意志をチョン会長が強く示唆したわけだ。

特にチョン会長は最近ある会議の席上で、将来の世代に対する役割も強調したことが伝えられた。同氏は「中長期的な観点から、世界最高の技術企業を探し出して育成し、わが国の未来世代が将来の市場をリードできる基盤を整えなければならない」とし、「すべての人が一次元高い経験と期待以上の価値を享受できるように新事業を育成し、未来世代のより安全で幸せな生活に貢献しなければならない」と発言したと伝えられた。合わせてチョン会長の個人資格による買収への参加は、世界の優秀な人材と優良取引先の誘致にも役立つという評価が業界で出ている。

チョン会長の今回の株式投資決定のように、グローバルな自動車企業の主要株主が直接新技術分野へ投資したり、企業の競争力強化を支援する事例はしばしばあった。独BMWの株式の21.1%(議決権基準では46.3%)を保有している独クヴァント家は、BMWの車の軽量化のための素材を支援するために2009年、SGLカーボンの株式を取得した。炭素素材の製品作りで有名なSGLカーボンは、クヴァント家のズザンネ・クラッテン氏の個人投資会社であるスキオン(SKion)が27.5%を、BMWが18.4%の株式を保有している。

日トヨタ社の豊田章男会長はトヨタが2018年に設立されたソフトウェアの専門子会社であるトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)社に直接投資している。豊田会長は、日本のトヨタ創業者一族の4世経営者であり、トヨタの持分0.1%を保有している。同氏は人工知能、自律走行、モビリティなど、未来の技術を研究している会社にトヨタと実質的に共同で出資したものだ。

フォード一族のビル・フォード会長は、自分が保有しているベンチャーキャピタル会社であるフォンティナリス・パートナーズ(Fontinalis Partners)を介してさまざまな投資を行っている。バッテリーパックメーカーのセルリンク(CelLink)に投資していることが伝えられた。

チョン会長の投資参加は買収に参加した現代モービスと現代グロービスなど、グループ会社の負担を減らす効果も期待される。グループ会社の立場では、大規模な資金が投入されるだけに、投資に慎重にならざるをえない状況だ。こうした中でチョン会長が個人保有の現金を投入することから投資額の負担は減り、株式の共同買収にともなう将来の事業の事業機会とシナジー効果の創出を同時に確保することにしたわけだ。
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  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-14 02:02:03




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