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「K防疫崩壊」大韓民国に安全地帯はない


  • 「K防疫崩壊」大韓民国に安全地帯はない

去る1月20日、国内で「コロナ19」の新規感染者が初めて発生した後、11カ月めで一日の新規感染者数が1000人を超えて防疫当局はショックに陥った。感染症の専門家らは、政府が「K防疫」というスローガンを作るなど、慢心に陥った結果が今回の第3次大流行の広がりをもたらしたと指摘している。今からでも診断テストを大幅に増やし、社会的距離を確保を「3段階」に格上げする緊急措置が避けられないという診断だ。

13日の疾病管理庁中央防疫対策本部によると、この日の午前0時の時点で新規感染者は計1030人となり、コロナ19の国内流入後で初の1000人台を示して過去最高を記録した。

11月から始まった第3次大流行は、去る1次(大邱・慶北中心に2~3月)や第2次(首都圏中心に8月)のレベルをすでに大きくこえて、制御不能な状況に至っているという懸念が高まっている。

国立がんセンターのキ・モラン教授は、「今は最悪ではない」とし、「モデリングの結果を見ると、日間の新規感染者が2000人以上も出てくることがありうる。現在の傾向が続けば自宅大気で死亡する患者が出てくる可能性もある」と警告した。

このような傾向が続けば、実質的に正常な社会生活さえ難しくなる「封鎖(ロックダウン)」レベルの社会的距離の確保「第3段階」調整も避けられないものと見られる。指標上の社会的距離の確保第3段階の格上げ措置は、一週間のあいだ国内発生の患者が一日平均800~1000人、または全国が「2.5段階」の状況で前日比で2倍以上増加する「ダブリング」現象などが発生した時に発動する。

コロナ19事態が最悪の危機的状況に突き進む中で、この日の中央災害安全対策本部会議を直接主宰した文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は、「コロナ19が国内に流入して以来、最大の危機」だとし、「実に厳重て非常な状況であり、もはや退く所はない」と述べた。また「すべての防疫能力と行政力を集中し、コロナ19の拡散阻止に総力を傾けなければならない絶体絶命の時間」だとし、「いま拡散傾向を止めなければ社会的距離の確保第3段階への格上げも検討しなければならない重大な局面」だと付け加えた。

通常は国務総理が主宰していた中央災害安全対策本部会議を、文大統領が直接主宰したのはコロナ19が最初に拡散した2月末以来の約10ヶ月ぶりだ。最大の業績とみなしたK防疫の「金字塔」が一瞬にして崩壊する状況に処して、危機意識を感じたのだろうという分析だ。

コロナ19が大きく拡散し、ソウル市内の幼稚園・小学校は15日から年末まで全面遠隔授業に移行することにした。

一方、この日の確定者の急増で全国の病床が不足するやいなや、政府は一歩遅れて病床確保政策を明らかにして「後の祭り政策」という批判も出ている。政府は2025年までに予備妥当性調査免除などを通じて、地方に公共病院20ヶ所を新築・増築して病床5000床ほどを拡充すると発表した。
  • 毎日経済_イム・ソンヒョン記者/チョン・ジソン記者/ユン・ジウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-13 23:22:07




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