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韓バッテリー業界に衝撃…独VW社の「バッテリー独立宣言」


世界の自動車メーカー1位のフォルクスワーゲンの「バッテリーロードマップ」が、韓国バッテリー業界に衝撃を与えた。今回のロードマップの中核は「角形」統合バッテリーセル(Unified Cell)の導入と、欧州メーカーを中心にした供給システムの構築だ。国内業界ではフォルクスワーゲンの発表を、事実上の「バッテリー独立」宣言として受けとめる雰囲気だ。

16日、国内バッテリー業界のある関係者は「フォルクスワーゲンが国内メーカーの主力製品であるポーチ型の代わりに角形バッテリーセルを選択し、ヨーロッパの現地企業と大規模な施設投資を予告したのは、Kバッテリーと距離を置いて独自のバッテリー供給チェーンを強化するための布石とみられる」とし、「特に角形バッテリーを標準化する計画までを強調しただけに、国内の業界には危機感が高まっている」と語った。

15日(現地時間)、フォルクスワーゲンは今年初めてパワーデーを開き、「2030年までのバッテリー・充電関連技術ロードマップ」を発表した。ロードマップの主な内容は、△角形統合セルの導入、△ヨーロッパ内に6つのギガファクトリー構築、△原材料の最大95%のリサイクル、△ヨーロッパ地域に1万8000基の高速充電器設置などで構成された。

フォルクスワーゲンがこのような発表をおこなったのは、バッテリーの価格を下げて電気自動車の普及を拡大するためだという分析が多い。電気自動車市場の拡大のためには、電気自動車の価格の半分に達するバッテリー価格を大幅に下げなくてはならない。そのためには低廉なバッテリーの開発が必要であり、またさまざまなバッテリーメーカーが標準化され、バッテリーを大量生産する必要がある。前回、米テスラがバッテリーデーで円筒形バッテリーに対する条件を強調したことも同じ基調と解釈される。

世界最大の自動車メーカーの1つであるフォルクスワーゲングループがバッテリーセルの需給に乗り出したことで、韓国バッテリー3社の供給量縮小は避けられない見通しだ。特に昨年、ポーチ型バッテリーを通じて電気自動車バッテリーの世界市場でシェアを引き上げてきた「韓国バッテリー三銃士」はとまどいを隠せずにいる。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者/チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-16 17:25:13




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