進撃の「K造船」…低価格受注の沼から抜け出す



「K造船」の神話を書き直している韓国造船海洋・大宇造船海洋・サムスン重工業、いわゆる韓国「造船ビッグ3」が一日ごとに受注ニュースを報じている。どの会社もどの船種も疎外されない。受注額だけでなく、3社が年初に立てた受注目標比での達成率も「ジャックポット」という評価も言い過ぎではないほどの高い水準だ。

この1日に受注実績に1兆3600億ウォン・12隻を追加した韓国造船海洋は、今年の受注目標149億ドルの72%(122隻/108億ドル)をわずか5ヶ月で達成した。サムスン重工業もコンテナ船4隻を成績に加えて、今年の目標である91億ドルの65%(48隻/59億ドル)を達成した。最近は大宇造船海洋も大型液化天然ガス(LNG)運搬船1隻を現代LNG海運から2169億ウォンで受注し、今年の目標額77億ドルの35.6%(27億4000万ドル)を記録している。

鼓舞的な点は、特定の船舶に傾くことなく均等に注文が入って来ていることだ。この日、韓国造船海洋が受注した船舶だけでも大規模なLNG運搬船4隻、超大型液化石油ガス(LPG)運搬船2隻、中型LPG運搬船1隻、石油化学製品を運ぶ(PC)船4隻、小型LNG運搬船1隻などで多様だ。サムスン重工業と大宇造船海洋の今年の受注リストにはコンテナ船をはじめ、海上風力発電機設置船(WTIV)や原油運搬船などが含まれている。

3社をめぐる造船・海洋の環境も有利に造成されている。まずグローバルな各船主の船舶発注が大幅に増えた。英国の造船海運市況分析機関クラークソン・リサーチによると、今年の全世界の船舶発注量は5月末までに1795万CGT(標準船換算トン数)で、昨年の発注量2150万CGTの83%を記録している。韓国造船海洋の関係者は、「世界の景気回復が本格化し、すべての船種にわたって問い合わせが続いている」と雰囲気を伝えた。サムスン重工業の関係者も「造船各社はすばやく仕事量を確保しながら、現在残っているドックスロットの価値が高まっている状況だ」と説明した。ドックとは船舶を建造する空間で、ドックスロットが不足するほど船舶の建造注文が押し寄せているという意味だ。

さらに船の価格も上昇している。世界経済の回復期待感と海上貨物量の回復などの影響だ。クラークソン・リサーチが発表した新造船の数(Newbuilding Price Index)は昨年11月に125を記録した後、6カ月連続で上昇した。昨年11月に比べて9%上昇した136.1(5月末時点)を記録中だが、これは2014年12月(137.8)以来の最高水準だ。

この第1四半期は韓国造船海洋(675億ウォン)を除いて、サムスン重工業(-5068億ウォン)と大宇造船海洋(-2073億ウォン)が営業損失を記録し、低価格受注に対する論議が提起されたことがある。しかし船舶価格が上がったことにより、第2四半期以後の実績改善に対する期待感が高まる状況だ。

サムスン重工業の関係者は「収益性中心の選別受注で、量と質すべての面で満足できる成果を達成できるように最善を尽くすつもり」だと明らかにし、韓国造船海洋の関係者も「今後は収益性重視の選別受注に力を集中する計画」だと強調した。

船主が「K造船」のドアをたたく理由は、グローバル海運業界最大の課題である炭素中立(カーボンニュートラル)に対応し、親環境ソリューションを提供するためだと分析される。韓国造船海洋が受注した超大型LPG船と小型LNG船などは、既存のバンカーC油とLPG・LNGを併用するデュアル燃料推進エンジンが搭載される。二重燃料推進船の炭素排出量は、一般船舶よりも約20%少ないことが分かった。

大宇造船海洋の場合、今年受注した26隻のうち21隻が二重燃料推進船であるほど、船主から技術力を認められている。サムスン重工業は窒素酸化物低減装置(SCR)とバラスト水処理装置(BWTS)、そしてさまざまな燃料節約装置を搭載し、経済的でありながら安全運航が可能な親環境スマート船舶の建造技術をマーケティング手段として掲げている。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-06-01 19:15:47