韓銀、基準金利を引き上げ…コロナよりも家計負債を警戒か



韓国銀行は史上最低だった基準金利を15カ月ぶりに0.25%ポイント引き上げた。韓銀金融通貨委員会は26日に通貨政策方向会議を開き、年0.5%の基準金利を年0.75%に0.25%ポイント高めることに決めた。

類例のないパンデミックによる急激な景気下落を防ぐために大々的にばらまかれた金が「ビットゥ(借金してでも投資)」ブームに吸収されて、家計負債が史上最大値である1806兆ウォン(今年第2四半期基準)まで急増するやいなや、中央銀行が制動をかけるために乗り出したわけだ。これによって0.5%の超低金利時代は、1年半ぶりに幕を下ろすことになった。

当初、市場では最近のコロナ19デルタ変異の拡散など、景気のリスク要因が依然としてあることから、金利を凍結するだろうとの見通しがあった。去る24日の金融投資協会のアンケートでは、債券専門家の67%がこの日の金利凍結を占った。しかし金融通貨委員会が専門家らの予想を覆して電撃的に金利引き上げに乗り出したのは、コロナ19の大流行よりも家計負債の急増をより脅威と見たからだ。とはいえ、最近の「ビットゥ」の流れで融資が急増した2030世帯と低所得層・自営業者など脆弱階層は、貸出負担の加重被害が大きくなることが予想される。

この日の金融通貨委員会では、6人の金融通貨委員会員のうち5人が利上げに賛成した。チュ・サンヨン委員だけが金利凍結が必要だという少数意見を出した。

李柱烈(イ・ヂュヨル)韓国銀行総裁は金融通貨委員会の直後に開かれた記者懇談会で、「金利を引き上げたのは景気回復傾向の持続、物価上昇圧力、金融不均衡の累積のため」だと説明した。金融不均衡は負債と資産価格が過度に増えて金融市場が不安定になり、実体経済の危機にまで転移することありうる状態をいう。

コロナ19状況にもかかわらず輸出など、経済がよく持ちこたえている一方で、物価の圧迫が高まっていることも金利引き上げの理由にあげられる。この日の韓国銀行は経済見通しを通じて、今年の国内総生産(GDP)成長率を4%に維持しながら、しかし物価見通しは1.8%から2.1%に高めた。米国でテーパリング(資産買い入れ縮小)が本格化する前に、金利を事前に上げて資本流出の危険を減らすという意図でも解釈される。

李韓銀総裁は追加の利上げを示唆した。同氏は「累積した金融の不均衡を緩和させていく必要があるための第一歩を踏み出したこわけで、今回の措置一つで(金融不均衡が)解消されるわけではない」とし、「金利水準は依然として緩和的」だと述べた。

経済界では金融通貨委員会が年内に基準金利を1%まで上げた後、引き上げ効果を見守るものと見ている。金利を上げることができる金通委の会議は、今年は2回(10月12日と11月25日)残った。李総裁が平素から「秩序ある金利正常化」を強調しているという点に照らしてみると、11月の追加引き上げに重みが乗せられる。
  • 毎日経済 | キム・ジョンファン記者
  • 入力 2021-08-26 23:58:39