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FEELUX社とイ・ビョンフン作家、照明博物館で「ライティング休(ヒュー)」展

光を抱いた花…照明がアートになる 

  • FEELUX社とイ・ビョンフン作家、照明博物館で「ライティング休(ヒュー)」展
企業と芸術が出会うと魔法が起きる。電子・照明会社、FEELUXとイ・ビョンフン作家(38・昌原大学融合学部教授)の出会いがまさにそうだ。京畿道楊州市のFEELUX本社横の照明博物館で来年1月まで開かれるイ・ビョンフン個展「ライティング・ヒュー・フロム・ザ・ネイチャー(Lighting 休 from the Nature)」の展示は、金属の彫刻で作られた花でぎっしり埋め尽くされている。

この作品は、FEELUXとイ作家の緊密なコラボレーションにより誕生した。花は人が近づくと、これを認知して照明が明るくなったり暗くなったりし、ダンスを踊る。作家は作品のデザインを引き受け、彼の要求に応じてFEELUXのエンジニアは、繊細に花の中にLED照明とセンサーを植えた。観客は光と照明が生み出す神秘的な雰囲気に存分に酔うことができる。

イ・ビョンフンは、韓国文化芸術委員会と韓国メセナ協議会が、今年で8回目に募集する「芸術支援マッチングファンド」の支援を受けた第1号の個人アーティストだ。

中小ㆍ中堅企業の支援金に韓国文化芸術委員会ファンド支援金を最大1000万ウォンまで加え、芸術団体をサポートしているこの事業は、今年から個人の芸術家たちにも門戸を開き、現在までに10人が選ばれた。FEELUXは作家に1000万ウォンの作品制作費を支援し、それに相応する金額がファンドから追加で支援された。

作家とFEELUXの縁は2008年にさかのぼる。弘益大学院の頃から「光」を素材に金属彫刻をしてきた彼は、2004年にイタリアのデザイン専門学校ドムスアカデミー(DU)に行き、照明設計を専攻した。2008年に帰国したが、当時、まだ韓国は照明美術の不毛の地であった​。

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  • <イ・ビョンフン作家の「ライティング・ヒュー・フロム・ザ・ネイチャー」展示作品>

孤軍奮闘して開いた初の個展にFEELUX社のノ・シチョン会長が訪ねてきた。ノ会長は彼の仕事に印象を受け、「FEELUXライトアートフェスティバル」の企画を依頼した。FEELUX技術者の助けを借りて、彼は作品の中に照明を思い通りに入れることができるようになった。以来、6年間FEELUXと作家はコラボレーションをしており、今年はマッチングファンドの助けを借りて大規模な展示「ライティング・ヒュー…(Lighting 休 from the Nature)」を企画した。

FEELUX照明博物館のアン・サンギョンチーム長は、「一般的に芸術団体の協賛をするときは、照明や制作費を提供する場合が多いが、イ・ビョンフン作家は技術を使用したがった。企業が創作の主体になることができたという点で特別な経験だった。今後も支援する計画だ」と述べた。

イ作家は、「帰国直後は電気やLEDの作業が難しく、ソウル清渓川、乙支路で技術者を探しさまよったが、FEELUXの技術者たちに会ってからは具現できなかったアイデアを実現することができるようになった」と説明した。

FEELUXはこれまで幅広いメセナ活動をしてきた。ソウル大学路のアルコ美術館に複合文化空間「スペースFEELUX」を開設して3年間展示を後援した。「芸術支援マッチングファンド」からも ソウル・ナショナル・シンフォニーオーケストラ、イェガカンパニー(yegacompany)などの団体を後援した。

作家は、昌原大で学生に技術を組み合わせた融合芸術を教えている。彼は「融合・複合コンテンツを作るためには技術への理解が必要だ。技術者も設計を一緒に共有することにより、レベルの高い仕事をすることができる。境界がなくなり、文化的パラダイムが変化しているが、過去の時代精神に縛られて、芸術家が技術をおろそかに見てはいけない」と述べた。

作家はこれから、「光と人間」を主題で作業をしていくつもりである。彼は「光は空間に特別な質感を作ってくれる。光を介した心理療法も可能で、創造的な作品もいくらでも作ることができる。より柔軟な形の作業をするにあたって、FEELUXは心強いパートナーとなる」と述べた。
  • 毎日経済_キム・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-28 17:03:36




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