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韓「東北ア金融ハブ戦略」実らず…ここ10年で外国系銀行7社が撤収


  • 韓「東北ア金融ハブ戦略」実らず…ここ10年で外国系銀行7社が撤収

  • カナダ3位の銀行であるScotiabank(ノバスコシア銀行)が韓国から撤収する。ノバスコシア銀行のソウル支店は最近、営業実績が不振だったという。 16日、ソウル市鍾路区にあるノバスコシア銀行のソウル支店の様子。 [イ・チョンウ記者]



「2007年までに世界50大資産運用会社の主要拠点を誘致、2012年までに特化金融ハブを完成、2020年までに大型商業銀行と投資銀行の地域本部誘致」。

盧武鉉政府が2003年に「東北アジア金融ハブ推進戦略」を発表し、野心的に打ち出した目標だ。しかし約20年が過ぎた現在、金融ハブ戦略は事実上は失敗したと評価される。目標にふさわしい政策を展開できなかったからだ。韓国は世界の金融ハブになるどころか、外国の金融会社が嫌がるところの一つに転落した。この過程でHSBC、ゴールドマンサックス、シティ銀行などの世界有数の銀行が韓国を離れ、今回はカナダのノバスコシャ銀行までが荷物をまとめた。専門家らは、韓国が金融ハブを育てるためには何よりも過度な政府規制と労働市場の硬直性を解消しなければならないと指摘した。

東北アジア金融ハブ戦略は2003年の経済政策の核心として推進された。当時、金融ハブ達成のためにさまざまな段階的目標を設定したが、韓国投資公社(KIC)の育成を除いてはすべて失敗した。政府が目標とした50大資産運用会社の地域本部誘致、大型商業・投資銀行地域本部の誘致などはこの20年間で一回もなかった。

最終目標である2020年までのアジア3大金融ハブへの跳躍は、足元にも及ばなかったという評価だ。世界コンサルティング機関のZ/Yenが昨年に発表した都市別国際金融センターランキングを見ると、ソウルは16位で釜山が36位、上海(3位)や香港(4位)そしてシンガポール(5位)に比べてはるかに及ばない。 2008年に金融中心地法案が施行され、金融ハブとしてソウル市の汝矣島と釜山の門ヒョン洞が指定されたが、これも実質的な金融ハブの役割は果たせなかったという評価が支配的だ。主要外国金融会社の誘致どころか、釜山の場合は国内の主要金融会社も移転しなかった。

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銀行業界の関係者らは、韓国市場が世界金融ハブに成長できない最大の理由として労働市場の硬直性と政府規制をあげた。韓国シティ銀行は消費者金融の清算決定に先立って他の金融会社に対する売却を推進したが、売却で最大の障害となったのは役職員の雇用承継と高い人件費負担だった。

金融業界の関係者は「いくつかの買収候補があったが、これらは候補はすべて消費者金融事業部買収のための最小限の人員以外は雇用を承継しないという立場だったことから合意は容易ではなかった」と説明した。韓国シティ銀行の消費者金融事業部門は平均勤続年数が18.4年で、他の市中銀行に比べ高い方だ。平均年俸も昨年の時点で1億1200万ウォンに達する。シティ銀行の経営陣がこの問題を解決するために、定年までに残った残りの月給100%を支給する破格的な条件の希望退職も推進したが、売却の成果に影響を及ぼさなかった。業界関係者は「シティグループが出口戦略を発表した他の国々の場合、大部分は職員退職のために3ヶ月ほどの給料を補償するものと聞いている」と語った。

金融当局の過度な規制とそれにともなう経営の不確実性も、外国系金融会社が韓国を離れる主な原因の一つだ。世界金融ハブの場合、法律や政策で禁止した行為でなければほとんど許容する「ネガティブ規制」が適用されるのに対し、韓国は許可されたもの以外はすべて禁止する「ポジティブ規制」が適用される。ある業界関係者は「よしんば法的に許容されるとしても、金融当局にいちいち確認する手続きを経なければならず、最初は大丈夫だと言ったことが後になって不可になる可能性が存在する」と語った。この人物は「このような規制環境下では、新しい金融商品を発売したり、創造的な試みを行いにくく、明示的な規制だけでなく窓口指導までを勘案すれば、金融会社の自律性はまったくないと見ればいい」と付け加えた。

金融当局は今年、家計融資の増加率を6%台に合わせるため、まい月市中銀行から月別増加率を報告を受けるなど、金融会社を圧迫している。金融会社は融資限度を減らして金利を高めるなど、貸出総量を合わせるために持てる力を使っている。コロナ19を経て配当性向(当期純利益中の配当金比率)に対する干渉も高まった。韓国シティ銀行の配当性向は40%に迫るほど高い水準だったが、昨年は金融当局の勧告値である20%まで落ちた。

金融ハブ国家をベンチマークしなければならないという主張も出された。銀行の関係者は「シティグループは香港、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、ロンドンをのぞく、残る13カ国で消費者金融の廃止手続きを踏んでいる」とし、「韓国市場はなぜ世界金融市場ハブとして大きくなれなかったのかに対する反省がなければならないだろう」と語った。

4ヶ所の世界金融ハブの共通点を見てみると、まずは金融開放度が高く、第2に英語の使用が基本だ。国内金融会社が単に預・積金を受けて企業・家計融資を通じて収益を出すのに反して、これらの地域金融会社は多様な金融商品とサービスを扱い、投資も自由だ。
  • 毎日経済 | ユン・ウォンソプ記者/キム・ヘスン記者
  • 入力 2021-11-17 09:46:25




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