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大韓民国R&D、投資は世界第1位でも技術貿易赤字が止まらないのはなぜ?


  • 大韓民国R&D、投資は世界第1位でも技術貿易赤字が止まらないのはなぜ?
  • < 主要国家の技術貿易指数 *2013年基準、資料=OECD >

政府出資による研究院のA研究員は、入社後の最初の課題を与えられて驚いた。自分が大学院時代に研究していた課題と同じようなレベルだったからだ。

すでに似たような論文が複数編出ていても、責任研究員クラスの博士は、「失敗すると研究費を得るのに苦労するから少しだけ変えて出せばいい」と課題を申請した。B研究員は、「同じような研究が二番煎じ三番煎じを繰り返しつつ研究費を使うわけだから、投資が増えても成果がないわけ」だと語った。

GDP比で投資世界第1位だが生産性低く

昨年、わが国の政府と企業・大学が使った研究開発(R&D)費の総額は61兆7447億ウォンだった。総額規模では世界第5位であり、国内総生産(GDP)比の割合では世界1位だ。投入側面でのみ計算すれば、既に世界トップのR&D国の隊列に登ったわけだ。しかし、成果の面から見ると話が違ってくる。

コア・源泉技術の不足で技術貿易赤字は雪だるま

科学技術企画評価院によると、2012年にわが国は57億4000万ドルの技術貿易赤字を記録した。技術貿易赤字額は経済協力開発機構(OECD)32加盟国のうちで最大規模だ。産業の現場でコア・源泉技術が不足していることから、企業が巨額を投じて先進国の技術を輸入して来るからだ。

研究開発の成果を学術と産業の両側面に区分してみると、科学技術引用索引(SCI)論文数は2008年の2万2258編から2012年には2万8613編で、年平均6.2%ずつ増加している。しかし、研究成果が商業的生産物として認識される割合を意味する技術移転指数は5.19で、世界第25位圏にとどまっている。研究成果が研究室や教室に滞留し、産業現場に流れて出ない現実を証明している。
  • 毎日経済_企画取材チーム=キム・ギチョル記者/ウォン・ホソプ記者/イ・ヒョンヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-05 18:04:12




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