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現代・キア自など、車両用半導体の自力調達に乗り出す


  • 現代・キア自など、車両用半導体の自力調達に乗り出す

世界的な車両用半導体の供給難が1年を飛び越えたいまも全く解決される気味を見せないため、完成車業界も自己救済策に乗り出した。外国ブランドで国内で車両を生産するルノーサムスン自動車や韓国GMなどは半導体の供給は相対的に容易な方だが、国内市場シェアが最も高い現代・キア自動車は取引先の多様化で、今年の上半期中に半導体供給を元の状態に復旧させるという目標を掲げている。

14日の業界によると、昨年初の専用電気自動車である「アイオニック5」とジェネシス「GV60」などを出荷した現代自動車は、半導体供給を早期に正常化させるための中・長期戦略の実行にすでに乗り出した。現代自動車は電気自動車だけでなく、キア自動車の新型「スポーテージ」ハイブリッドと「ソレント」ハイブリッドも半導体部品の投入が多いだけに、国内の顧客がこれらの現代自動車グループの人気車両を購入契約した後、引き渡されるまでは12~14ヶ月もかかるのが現在の実情だ。

現代自動車は中・長期計画の一環として、半導体代替素子の開発を積極的に推進する。現代自動車は協力会社を通じてオランダのNXP半導体、スイスのSTマイクロエレクトロニクス、日本のルネサスエレクトロニクスなどから車両用半導体の供給を受けている。これらに加えて今後は「直接調達」にも乗り出して取引先を多様化し、年間物量を早期に発注するなど、半導体需給の安定化に乗り出すことにした。

特に非メモリー半導体の需要は自動車産業だけでなく他の産業分野でも現在非常に高いだけに、現代自動車は汎用半導体を他の完成車業界や協力会社と共有・交換する「スワップ」戦略も推進する方針だ。

キア自動車は新型電気自動車やフルモデルチェンジした車両などを昨年は戦略的に出荷してしっかりした収益構造を作ったが、半導体の影響で実績が期待ほど出ていない状況だ。ただ、半導体供給の支障が最も激しかった昨年の第3四半期は月平均生産量が20万台にとどまったが、今年の1月は24万台に上がっただけに、第3四半期には正常数値である月27万台まで回復すると期待している。

外国企業の動きも早くなった。米国最大の完成車メーカーGMとフォードは昨年から、半導体不足に備えて先制的に在庫を大幅に拡大してきた。世界最大の自動車市場である中国最大の民営自動車メーカーである吉利汽車(Geely Automobile/吉利自動車)は、今年の第3四半期から中国で初めて7nm(ナノメートル・10億分の1m)自動車用半導体チップの生産に直接乗り出すことにした。半導体回路の線幅が5~7ナノメートルと細いものは主にファウンドリ企業が生産しており、最尖端の半導体に該当する。このチップは吉利汽車の人気車種の中で自律走行車の新モデルを中心に、今年末から搭載される予定だ。

イタリアの高級車ブランドのフェラーリは最近、米国の半導体ファブレス企業クアルコムと戦略的技術協約を結び、デジタル転換の加速化に火をつけた。アジア諸国の中ではタイの動きが活発だ。タイ国営エネルギー企業のPTTは、台湾の半導体委託生産業者フォックスコンとタイ国内の電気自動車生産のための合弁会社を設立した。これによってPTTは安定した半導体供給を土台に、2024年からタイで電気自動車の直接生産を開始する予定だ。

メルセデス・ベンツも今年から代表電気自動車「EQS」をタイで生産する。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者
  • 入力 2022-02-15 00:52:22