トップ > コラム > FOCUS > ジェフ・ジャービス、グーグルが変える経済…企業の顧客は「大衆」以外の「個人」

ジェフ・ジャービス、グーグルが変える経済…企業の顧客は「大衆」以外の「個人」

第15回世界知識フォーラム 

  • ジェフ・ジャービス、グーグルが変える経済…企業の顧客は「大衆」以外の「個人」
△写真=16日、ソウル市奨忠洞の新羅ホテルで開かれた第15回世界知識フォーラムで、「グーグルノミクス」の著者のジェフ・ジャービス ニューヨーク市立大学教授が、グーグルが変える未来の姿について講演している。

▶ マスマーケットの終末が来る

「大量販売市場は終末が来る」。16日、ソウル市の新羅ホテルで開かれた第15回世界知識フォーラム「グーグルが作った世界」で、ニューヨーク市立大学のジェフ・ジャーヴィス 教授は「グーグルの顧客は大衆ではなく個人」だとし、「グーグルが時価総額1兆ドル企業として成長する決定的理由」だと主張した。ジャーヴィス教授は、「大量販売市場(マスマーケット)はもうすぐに終わる」とし、「グーグルはモバイル中心のパーソナライズ&カスタマイズサービスで、2020年に世界初の時価総額1兆ドル企業になる」と語った。

現在、グーグルの時価総額は3750億ドル台だ。最近の株価は550ドル台だが、今後6年間で1500ドルまで急騰する可能性はあるだろう。ジャービス教授は「世界経済フォーラムが選定した、影響力があり尊敬されるジャーナリスト100人」に選ばれた人物で、グーグルを最もよく分析しているジャーナリストとして知られている。

▶すべてを知っているグーグルはカスタマイズされた革新的商品を生産

グーグルに対するジャービス教授の驚くばかりの成長展望は、インターネットの商用化から20年後、完全に変わった世界経済の原理に基づいている。核心はパーソナライズ生産システムの登場にともなう、大量販売市場の終末にある。例えば、同じ仕様で大量生産されたスマートフォンと、顧客別注文に応じてオーダーメイドで製造されたスマートフォンを互いに競争させたときにどちらが勝利するかは自明だ。

ジャービス教授は、「あなたが働いている会社はいまあなたがどこで何をしているかを知らないが、グーグルは知っている」とし、「グーグルは個人のシグナル(信号)を受けて、これを土台に意味のある情報を提供するが、これこそがグーグルの成功ビジネスの核心」と語った。

グーグルは、このように携帯電話を通じて個人情報を誰よりもよく知っているので、これを基盤に革新的な製品とサービスを作り出すだろうというわけだ。実際、グーグルは街にある数多くのセンサーや3Dプリンタ・ロボット・無人車などの革新的なニュービジネスに続々と進出し、これまでの伝統的な産業モデルを代替すると予想される。これがグーグルの1兆ドル企業戦略だ。ジャービス教授は、「グーグルは新しい産業構造とデジタルの世界を誰よりもよく理解している企業」と語った。
  • 毎日経済_ソン・ヂェグォン記者/キム・セウン記者/写真=キム・ヂェフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-16 17:40:40




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア