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[韓国コルマー vs COSMAX ③] CEO同士の競争も熾烈

元祖韓国コルマーの復活か、後発COSMAXの逆転か 

  • [韓国コルマー vs COSMAX  ③] CEO同士の競争も熾烈
  • < 韓国コルマーのユン・ドンハン会長(左)、COSMAXイ・ギョンス会長(右)>

韓国の国内化粧品ODM市場を牽引する二社のCEO(最高経営責任者)の競争も見るに値する。韓国コルマーのユン・ドンハン会長(67)とCOSMAXのイ・ギョンス会長(68)は、同じ世代(1940年代後半生まれ)であるだけでなく、似たような時期(1990年代初頭)に創業をし、20年以上会社を経営してきている。それだけでなく、この二人は、1980年代に大熊製薬で同じ釜の飯を食べた。今は競合他社の代表だが、過去に10年余りを同じ職場でお互いに助け合いながら過ごした。

ユン・ドンハン会長は大熊製薬入社がイ・ギョンス会長より早かった。1970年、農協中央会で第一歩を踏み出したユン会長は、4年後に大熊製薬に移った。経営学を専攻した彼は企画、管理部門で長く働いていた。一方、イ・ギョンス会長は東亜製薬、広告会社オリコムを経て、1981年大熊製薬に入社した。薬学部出身であるイ会長は、マーケティング、営業分野を主に担当した。両方の会社で信頼を得て、30代後半に役員に昇進したことで知られている。

ただし、役員時代のユン会長は、イ会長より常に一階級上だった。イ会長が常務になれば、ユン会長は専務、イ会長が専務に昇進すると、ユン会長は副社長の座に上がるといった感じだ。年齢で言えば、イ会長が一歳多いが、ユン会長が上司だったわけだ。大熊製薬出身のある人物は、「今も二人の間に微妙な感情があるのはどうしても当時の上下関係が作用をしたのではないだろうか」と話している。

現在、ユン会長とイ会長の右腕と呼ばれる人物もすべて大熊製薬出身だ。韓国コルマーのチェ・ヒョンギュ代表は大熊製薬の支店長をしていた人物で、営業・マーケティング・生産を統括する重責を担っている。COSMAXのチェ・ギョン社長は大熊製薬でイ会長と4年ほど働いた縁をきっかけにCOSMAXで呼吸を合わせている。チェ・ギョン社長はCOSMAXチャイナの総経理=社長として中国法人を担当する。

■ 用語の説明
*ODM(Original Development Manufacturing):製造専門企業が製品やブランドを直接開発し、ブランド社に逆提案する方式だ。 OEM(相手先ブランドによる生産)方式よりも製造業者の役割が大きい。
  • マイケイエコノミー第1780号(10.29~11.04日付)キム・ホンジュ記者
  • 入力 2014-11-03 09:30:18




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