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[円安と消費トレンド] 30%安い日本の化粧品、日本車は1千万ウォンの割引

円安が変えた消費トレンド ④ …輸入ゴルフウェア価格下げたら百貨店の売上げが急増 

  • [円安と消費トレンド] 30%安い日本の化粧品、日本車は1千万ウォンの割引
△写真=去る6日、現代百貨店狎鴎亭本店のダンロップ(DUNLOP)の売場で顧客が製品を選んでいる。日本から直接輸入するゴルフウェアであるダンロップは円安による割引効果をしっかりと得ている

# 会社員のファン・ユンミ氏(32)は少し前に日本製品の購入代行サイトを通じて両親に贈るマッサージチェアを340万ウォンで購入した。昨年末まで、同じ製品の価格が360万ウォンを上回っていたが、20万ウォンほど落ちたのだ。ファン氏は「日本製品の価格が大幅に下がったと聞いたので、日本にショッピング・観光旅行で行こうかとも思ったが、旅行の変わりに海外直購(個人輸入)」で価格が安くなった日本製品を買っている」と話した。

円安現象が持続しつつ、国内の消費トレンドも変わってきている。日本旅行に行き現地でショッピングしたり、国内で海外直購サイトを介して日本の製品を安く購入する消費者が増えている。

海外直購配送代行業者のモールテールによると、このサイトを介する日本配送代行の件数は、昨年7~9月の9500件から今年7~9月の1万7500件に85%も急増した。日本直購族は、主に化粧品や音響機器、食品など、ビューティーとホームファッション製品を多く購入している。その中でも化粧品は代表的な直購が好む物品だ。

7日、毎日経済新聞が5つの日本の化粧品の直購価格を調査した結果、国内百貨店の販売価格より最大で30%ほど安いことが分かった。日本の代表的な化粧品ブランドであるSK Ⅱ、資生堂、シュウウエムラなどの一部製品を日本購買代行サイト「ヘイプライス」とロッテ百貨店でそれぞれ購入するとき、価格の差がどれほどになるのか調べてみた。

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  • < 格差が広がる日本の化粧品の値段 >

SKⅡ「フェイシャル・トリートメント・エッセンス(215㎖)」は国内百貨店で19万9000ウォンである反面、直購サイトでは13万7239ウォンに過ぎなかった。直購価格は、現地の商品販売者が告示した値段に送金手数料と運送料、物品検査料、購買代行手数料などをすべて足した値段だ。

国内百貨店と直購価格がこれほどの差がでるのは、円が安くなっているにもかかわらず日本の化粧品業者が国内販売価格を下げずにいるためだ。資生堂は円の弱気が目立ってきた昨年の3月、サンスクリーン(アネッサ)を5万5000ウォンから5万ウォンに5000ウォン引き下げはしたが、以降価格の変動はない。SKⅡとシュウウエムラは円安現象にもかかわらず、製品の価格を下げずにいる。SKⅡの関係者は「円が弱気になってはいるが、製品の原料や生産・物流・人件費の上昇分を考慮して、販売価格を維持している」と話した。

日本にショッピング観光に行き、現地の百貨店でこれらの製品を購入するときにも、大体において国内百貨店よりも安く購入することができることがわかった。資生堂のアイシャドウの場合、東京の日本橋・三越デパートで3780円(3万5790ウォン)にしかならず、6万ウォン台になる国内の直購・百貨店の価格よりも、かなり安かった。シュウウエムラのクレンジングオイルの価格も東京の銀座三越デパートで1万1500円(10万8891ウォン)と国内百貨店(12万8000ウォン)よりも低かった。日本で外国人が1万円以上の製品を購入すると消費税(8%)が免税される。

衣類を中心に国内百貨店での価格が下がった日本製品もある。現代百貨店によると、日本直輸入のゴルフウェアブランドである「ダンロップ」、「ブラック&ホワイト」、「アダバット」は最近、円安により販売価格を昨年よりも10%ほど落とした。昨年35万~40万ウォン台だったゴルフTシャツは、現在30万~32万ウォンで売られている。価格が安くなったため、消費者が集まるのも当然だ。現代百貨店の関係者は、「今年、ゴルフウェアの全体の売上げ成長率は1.2%に過ぎないが、ダンロップ店舗の売上げ成長率は13%に達する」とし、「円安効果がしっかり出ているものだ」と話した。

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  • < 増えた日本産自動車の販売 >

ディーゼルエンジンを前面にだしたドイツ車に押されて、苦戦していた日本車メーカーは「円安」に背を押されて久しぶりの実績好調を見せている。日本の日産は、今年1~10月、国内市場で計3407台を販売し、昨年の同じ期間より新車販売が38.0%増えた。

トヨタ・レクサスも同じ期間に5032台を売り、やはり14・6%の高い伸張率を記録した。これらの企業は今年の後半期に入り、攻撃的な新車の発売と価格引下げ、マーケティング販促を強化し、再飛躍の機会を狙っている。レクサスNX300h、キャシュカイ(日本発売名「デュアリス」)など主力モデルなどが最近になり韓国に続々と上陸し、インフィニティは最大1000万ウォンまで割引する破格の割引条件を打ち立てた。

円安による消費の変化は当分の間、続く可能性が高い。延世大経営学科のオ・セジョ教授は「為替の変動が激しくなるほど、価格に敏感な消費者は直購などの多様な流通経路を介して、少しでも安く購入しようとする傾向をもつようになる」と話した。

<終わり>
  • 毎日経済_ソウル=キム・ジミ記者 / チェ・スファン記者 / ソ・ジヌ記者 / イ・ユジン記者 / 東京=ファン・ヒョンギュ特派員 / 写真=キム・ホヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-07 15:36:39




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