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そっと韓国に上陸したアップルペイ…モバイル決済まで明け渡すのか

世界モバイル金融大戦 

  • そっと韓国に上陸したアップルペイ…モバイル決済まで明け渡すのか
  • < グローバルモバイル決済の規模 >

先週、事業の用事でソウルに訪問した在米同朋のジミー・キム氏は廣壯洞(クァンジャンドン)に所在しているGS25コンビニエンスストアで、アップル「iPhone 6」を利用して飲料水と間食を購入した。iPhone 6をカード端末機に近づけるだけですぐに決済ができた。財布から手間をかけてクレジットカードや現金を出す必要がなかった。キム氏は「アメリカで利用していたアップルペイがソウルでも作動して便利だった」と話した。

10日、金融業界によると、アップルの簡便決済サービスである「アップルペイ」が韓国でも決済手段として利用されていると確認された。キム氏はアメリカのバンク・オブ・アメリカが発給したVISAのクレジットカートをアップルペイと連動させて国内でも利用することができた。ホームプラス、スターバックス、GS25を初めとしていくつかの加盟店はVISAの近距離無線通信(NFC)決済システムである「ビザ・ペイウェーブ(Visa payWave)」というシステムがインストールされており、アップルペイと連動されたアメリカのVISAカードを認識したものだ。

アップルがアップルペイを韓国で公式にサービスするための準備に乗り出し、遅くないうちに公式サービスが開始されるものと予想される。グローバルIT企業と金融社たちが主導する「フィンテック(FinTech)」熱風がいつのまにか韓国にも上陸し、国内金融界を激乱の中に追い込んでいる。フィンテック技術が1897年の漢城銀行設立以降、100年以上関連の産業を独占していた金融業の根幹を根本から揺らしている。

早くからフィンテックの重要性を認識した先進金融会社はフィンテックを利用したシナジーを出すために邁進している。アメリカの巨大銀行ウェルス・ファーゴは最近、「フィンテック・イノベーション・ラボ(FinTech Innovation Lab)」を開き、フィンテックスタートアップの数十か所を同時に育成している。ベンチャースキャナーによると、アメリカのサンフランシスコだけでも120か所、イギリスのロンドンには81か所のフィンテック専門企業が活動している。反面、韓国は11日にサービスを始めたダウムカカオの送金サービス「バンクウォレットカカオ」を通したフィンテックが第一歩を踏み始めた水準だ。ビパリパブリカのイ・スンゴン代表は「革新的なサービス開発を事前に防ぐ韓国の後進的な金融規制がフィンテック産業の育成を塞いでいる」と話した。

■ 用語説明
アップルペイ(Apple Pay):アップルのスマートフォンiPhone 6、6 Plusに搭載された近距離無線通信基盤のモバイル決済システム
  • サンフランシスコ=イ・ユソプ記者 / ソウル=ホン・ジャンウォン記者
  • 入力 2014-11-10 17:44:52




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