トップ > コラム > FOCUS > ソウル三成洞の「黄金地帯」地下商圏をめぐって戦う三角戦争
現代グループとサムスングループがひとしきり買収戦を繰り広げたソウル市三成洞の韓電跡地の向かい側では、19万平方メートル（約5万7000坪）規模の超大型地下商圏をめぐって、音のない戦争が繰り広げられている。
韓国貿易協会と現代デパート、そしてインターコンチネンタルホテルが三成洞の「黄金地帯」、地下商圏をめぐって戦う「三角戦争」だ。すでに2003年に全改装した時から「アジア最大の地下モール」というタイトルがついたが、最近さらに規模が大きくなった。
先月、グランドインターコンチネンタルホテルが地下に8250平方メートル（2500坪）規模のパルナスモール（Parnas Mall）を新たにオープンしたが、韓国貿易協会が運営するCOEXモールも、改装工事を終えて今月27日にオープンする。現代デパート貿易センター店も各種の高級飲食ブランドで再武装し、地下1階の食品館の強化に総力を傾けている。
ここの競争がより熾烈なのは、巨大な地下商店街が、国内ではめずらしく丸ごとつながっているという特異点も一役買っている。あちこちに接続通路があり、顧客が地下だけで自由にショッピングを楽しめるということだ。例えば、現代デパート食品館には2つの接続通路があり、ひとつはパルナスモールへ、もうひとつは都心空港ターミナルの地下モールを経て、コエックス（COEX）モールにまでつながっている。
面積では、この街の最古参である貿易協会の縄張りが圧倒的に広い。コエックスモールとASEMタワー地下、都心空港ターミナルと都心空港タワー地下モールをすべて貿易協会が運営する。一か所で運営しているが、モールのコンセプトは少しずつ異なっている。
コエックスモールは映画館（メガボックス）や水族館とつながっているように、家族連れやデート空間として楽しめるように大衆的でありながらも、トレンディなレストランや飲食店を中心に構成されている。すでに梨泰院と清潭洞、ソレ村で名前を知られた米国南部の家庭食レストラン「SHYBANA（シャイバナ）」と「イタリア・サムギョプサル」で有名な「Porchetta（ポルケッタ）」などが入店確定した。 一方、都心空港タワーの地下には「ミスタースンドゥブ」「ポンジュク」「フォメイン」など、会社員が食事を簡単に解決できる食堂を主に入店させた。都心空港ターミナル地下には「ティニーウィニー（Teenie Weenie）」「フアユー（WHO.A.U）」などのカジュアルな衣料品店やカフェなどを入店させて、商圏が重ならないようにした。
現代デパートとパルナスモールは差別化のために、外国で人気を呼んだ飲食店で武装した。先月新たにオープンしたパルナスモールは「国内初」のタイトルをつけた所が多い。日本式クロワッサンたい焼きで有名な「クロワッサンたい焼 」、列を作って食べるというポップコーン「KuKuRuZa（ククルザ）」、ニューヨークから来たイタリアンレストラン「Serafina（セラフィーナ）」などが代表的だ。さらに、高級ベーカリーカフェ「DEAN & DELUCA（ディーンアンドデルーカ）」、日本のラーメン屋「漢城文庫」なども入店した。
現代デパートは、COEXモールの運営権をめぐって貿易協会と訴訟まで起こしたが敗訴した痛みがあり、よりいっそう地下1階の食品館に総力を尽くすようすだ。他の売り場とは異なり、その時その時のトレンドに合わせ、ブランドを次々と変えるのが特徴だ。夏には台湾マンゴかき氷が商売をしていた場所に、今ではギリシャヨーグルトの店が入っているなど回転が速い。
また、短期間運営するポップアップストア式に、江原道の名物である「マンソクタルカンジョン」や「統營クルパン」、香港で「麻薬クッキー」とまで呼ばれる人気の「Jenny Bakary（ジェニーベーカリー）」のクッキーなどを売ったりする。今月末には大々的なリニューアルを行った食品館が新たにオープンする予定だ。
流通業界大手がこのように、三成洞の地下ブロックをめぐって熾烈な競争を繰り広げるのは、貿易協会・現代デパート・インターコンチネンタルホテルなどが、すべてこの場所で何十年も営業をしてきた地元格であるためだ。三成洞は住宅街が少ないところで、事実上はこれら三者とともに発展したと言っても過言ではない。三者がこの区域を放棄できない理由だ。
■ソウル市江南区三成洞の地下商圏「三国志」
一. 韓国貿易協会：COEXモール、改装工事を終えて、27日オープン
二. 現代デパート：プレミアム食品館、11月末改造オープン
三. グランドインターコンチネンタルホテル：パルナスモール、飲食国内1号店誘致
ソウル三成洞の「黄金地帯」地下商圏をめぐって戦う三角戦争
アジア最大の19万平方メートル、マンモス・リニューアル
韓国貿易協会と現代デパート、そしてインターコンチネンタルホテルが三成洞の「黄金地帯」、地下商圏をめぐって戦う「三角戦争」だ。すでに2003年に全改装した時から「アジア最大の地下モール」というタイトルがついたが、最近さらに規模が大きくなった。
先月、グランドインターコンチネンタルホテルが地下に8250平方メートル（2500坪）規模のパルナスモール（Parnas Mall）を新たにオープンしたが、韓国貿易協会が運営するCOEXモールも、改装工事を終えて今月27日にオープンする。現代デパート貿易センター店も各種の高級飲食ブランドで再武装し、地下1階の食品館の強化に総力を傾けている。
ここの競争がより熾烈なのは、巨大な地下商店街が、国内ではめずらしく丸ごとつながっているという特異点も一役買っている。あちこちに接続通路があり、顧客が地下だけで自由にショッピングを楽しめるということだ。例えば、現代デパート食品館には2つの接続通路があり、ひとつはパルナスモールへ、もうひとつは都心空港ターミナルの地下モールを経て、コエックス（COEX）モールにまでつながっている。
面積では、この街の最古参である貿易協会の縄張りが圧倒的に広い。コエックスモールとASEMタワー地下、都心空港ターミナルと都心空港タワー地下モールをすべて貿易協会が運営する。一か所で運営しているが、モールのコンセプトは少しずつ異なっている。
コエックスモールは映画館（メガボックス）や水族館とつながっているように、家族連れやデート空間として楽しめるように大衆的でありながらも、トレンディなレストランや飲食店を中心に構成されている。すでに梨泰院と清潭洞、ソレ村で名前を知られた米国南部の家庭食レストラン「SHYBANA（シャイバナ）」と「イタリア・サムギョプサル」で有名な「Porchetta（ポルケッタ）」などが入店確定した。 一方、都心空港タワーの地下には「ミスタースンドゥブ」「ポンジュク」「フォメイン」など、会社員が食事を簡単に解決できる食堂を主に入店させた。都心空港ターミナル地下には「ティニーウィニー（Teenie Weenie）」「フアユー（WHO.A.U）」などのカジュアルな衣料品店やカフェなどを入店させて、商圏が重ならないようにした。
現代デパートとパルナスモールは差別化のために、外国で人気を呼んだ飲食店で武装した。先月新たにオープンしたパルナスモールは「国内初」のタイトルをつけた所が多い。日本式クロワッサンたい焼きで有名な「クロワッサンたい焼 」、列を作って食べるというポップコーン「KuKuRuZa（ククルザ）」、ニューヨークから来たイタリアンレストラン「Serafina（セラフィーナ）」などが代表的だ。さらに、高級ベーカリーカフェ「DEAN & DELUCA（ディーンアンドデルーカ）」、日本のラーメン屋「漢城文庫」なども入店した。
現代デパートは、COEXモールの運営権をめぐって貿易協会と訴訟まで起こしたが敗訴した痛みがあり、よりいっそう地下1階の食品館に総力を尽くすようすだ。他の売り場とは異なり、その時その時のトレンドに合わせ、ブランドを次々と変えるのが特徴だ。夏には台湾マンゴかき氷が商売をしていた場所に、今ではギリシャヨーグルトの店が入っているなど回転が速い。
また、短期間運営するポップアップストア式に、江原道の名物である「マンソクタルカンジョン」や「統營クルパン」、香港で「麻薬クッキー」とまで呼ばれる人気の「Jenny Bakary（ジェニーベーカリー）」のクッキーなどを売ったりする。今月末には大々的なリニューアルを行った食品館が新たにオープンする予定だ。
流通業界大手がこのように、三成洞の地下ブロックをめぐって熾烈な競争を繰り広げるのは、貿易協会・現代デパート・インターコンチネンタルホテルなどが、すべてこの場所で何十年も営業をしてきた地元格であるためだ。三成洞は住宅街が少ないところで、事実上はこれら三者とともに発展したと言っても過言ではない。三者がこの区域を放棄できない理由だ。
■ソウル市江南区三成洞の地下商圏「三国志」
一. 韓国貿易協会：COEXモール、改装工事を終えて、27日オープン
二. 現代デパート：プレミアム食品館、11月末改造オープン
三. グランドインターコンチネンタルホテル：パルナスモール、飲食国内1号店誘致
- 毎日経済_パク・イネ記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-11-21 15:50:54
