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4大河川の誤解と真実、調査委員会「事業は一定部分の成果を収めた」

7年間国力を浪費した「4大河川」、終止符打つ 

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  • < 4大河川事業に対する評価 >

「4大河川(サデガン/4大江)整備は、いくつかの問題を補完すれば持続可能な事業だ」。民間専門家で構成された4大河川事業調査・評価委員会が、1年4ヶ月間で288回の現場調査を含む詳細な調査を終えて下した結論だ。

調査委は23日、この事業に対する調査・評価の結果を発表し、「結論として、4大河川事業は一定部分の成果を収めたと評価する」と明らかにした。今回の発表は2008年以来7年間、わが国の社会に沸き立った4大河川事業の消耗的な論争に終止符を打つきっかけになりうるかが注目される。

調査委はこの日、4大河川事業の安全性と洪水防止、水質への影響の総合評価と補完対策を発表した。

調査委は「4大河川事業で建設された16カ所の多機能の堰は、構造的に安全だと判明した」と明らかにした。ただし、一部の堰の本体で亀裂や漏水が発見されたが、これは構造的な問題とは無関係だと説明した。

水質に与える影響と関連して調査委は、「漢江と洛東江、錦江は概ね生物化学的酸素要求量(BOD)と植物プランクトンが減少したが、洛東江の上流地域の4つの堰区間ではBODが増加し、栄山江は植物プランクトンが増えた」と発表した。しかし浄水場の水処理施設が適切に実施されており、浄水処理された水道水の場合、有害性がないと明らかにした。調査委はこのような調査結果を総合して「4大河川事業は、一定部分の成果を収めたと評価する」とし、「いくつかの問題のフォローアップが確立されると、4大河川は持続可能に管理されるだろう」と明らかにした。

4大河川事業は過去7年間、与党と野党、保守と進歩、環境保護主義と経済成長論者、地域住民と他地域の住民の間で絶え間ない論争を呼んできた。専門知識よりも政治的な利害関係と理念で武装した非専門家らが幅を利かせて、肝腎の専門家らは後ろに隠れた。いくつかの問題が誇張され、全体的な大きな絵柄はある瞬間に消えさった。尾が胴を揺さぶる典型的な「ワックザドック(本末転倒)」現象の典型だ。けっきょくこのようなワックザドック現象で、国力の浪費が避けられなかった。今回の調査発表は、国内の専門家が客観的に調査した結果だ。しかし、政界と一部の市民団体は今回の発表を卑下して、別の議論を呼び起こす態勢だ。

専門家の評価も受け入れられないほど不信感が広がっていることを示している。

キム・ボムチョル評価委共同委員長は、「1年4ヶ月間の作業をすすめるなかで、どのような圧力や評価に対する取り締まりもなかった。完全に中立的であり、作業団も所信に基づいて分析した」と強調した。
  • 毎日経済_ノ・ヨンウ記者/イ・グンオ記者/チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-23 17:44:00




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