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今年すでに3回目…続くマレーシア航空機の悲劇

事故機離陸1時間後に「緊急航路変更要請」なぜ? 

  • 今年すでに3回目…続くマレーシア航空機の悲劇
  • < 主要な国際航空事故日誌 *出典=外信まとめ >

28日、(現地時間)行方不明になったマレーシアの航空会社であるエアアジア所属の旅客機(QZ8501)はインドネシア西部のジャワ海に墜落した可能性に重点が置かれている。マレーシアは、去る3月に旅客機がインド洋南部で行方不明になり、7月には旅客機がウクライナの上空でミサイルに撃墜されたのに続き、今年だけで3番目の航空機惨事を経験した。

今回の事故に遭った旅客機は、現地時間28日午前5時35分頃、スラバヤから出発し、8時30分頃、シンガポールに着陸する予定だったが、離陸後1時間足らずて交信が途絶えた。ロイター通信など外信は、悪天候が今回の事故の主な原因と推定している。事故旅客機が行方不明になる直前、天候を理由に通常の航路や高度を逸脱しようとした状況が捉えられたからだ。

AFP通信によると、旅客機は行方不明になる前「悪天候を避けて高度を3万8000フィートに上げる。元の航路から左に離脱した」とジャカルタ管制センターに最後の交信をしたことが分かった。旅客機が気象悪化を避けようとして知ることができない理由で統制力を喪失した可能性があるという推測を可能にする部分だ。

インドネシア当局の関係者は「旅客機が、交信が途絶える前に非正常的な航路変更を要請した」とし「連絡が途絶える前、3万2000フィート上空を飛んでいたが、雲を避けようと3万8000フィートまで高度を高めると管制塔に知らせてきたことを確認した」と述べた。

CNNは、航空専門家と気象学者の分析を引用して、「今回の事故は、天候や気象悪化で高度を維持できず、発生したものと見られる」とし「急な雷稲妻や渦が事故原因である可能性がある」と伝えた。旅客機失踪当時付近の海上には、強力な雷雨が起きたことが分かった。ジャワ海は11月から3月まで続く雨季に局地性豪雨が頻繁に降る。

エアアジアは、事故直後に緊急対策本部を設置し、情報収集に集中している。エアアジアは「現在のインドネシアの民間航空管理局(CAA)の管理下に捜索作業と救助作業を進行中」とし、「最善を尽くして調査作業に協力している」と説明した。また、エアアジアは、航空機に搭乗した乗客たちの家族や知人のための緊急コールセンターも開設した。

航空機の捜索と救助作業も本格的に始まった。現在、インドネシア当局は、救助対策チームを事故現地に急派して捜索作業を進めており、シンガポール当局もC-130輸送機2台を急派して、空軍と海軍を動員して捜索を支援している。

韓国の外交部は、韓国人3人が事故旅客機に搭乗したことを確認し、追加で韓国人の人命被害があるのかを把握しており、捜索作業支援策などを検討している。在外同胞領事イ・ジョングァン大使は「在インドネシア大使館から総領事と従業員2人がスラバヤ地域へ急派される」とし、「捜索活動を積極的に支援する案を検討中」と話した。政府はまた、事故海域に軍の哨戒機を派遣する案も検討している。

インドネシア当局は、この日の夕方暗くなり事故旅客機の調査を中断したと明らかにした。インドネシア捜索救助局の関係者は「29日午前6時から捜索を再開する予定」と述べた。
  • 毎日経済 キム・デギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-28 19:05:18




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