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[FOCUS] 進化するサイバーテロ、 国境を超えたハッキングに対策はあるのか


  • [FOCUS] 進化するサイバーテロ、 国境を超えたハッキングに対策はあるのか
  • < 世界各国で試みられたサイトハッキング *資料=シマンテック >

いったいサイバー世界で何が起こっているのだろうか。韓国と米国・北朝鮮で相次いでサイバー攻撃が発生し、目に見えないサイバーテロに対する恐怖が広がっている。インターネットというネットワークは遠く離れた敵も簡単に攻撃できる、恐ろしい「ワームホール」となっている。最近では機密流出やホームページをダウンさせるだけではなく、物理的な損失を与える最尖端のテロ攻撃も増えており、格別の対策が必要だ。

26日、検察は韓国水力原子力(KCNP)に対するハッキングが誰の仕業なのか、IPアドレスを追跡しているが最初から難関にぶつかった。ハッキング自体が国境を越えて行われており、国際司法の共助が存在しない場合は追跡が不可能なためだ。

去る9日のハッキング当時、中国・瀋陽のVPN(仮想プライベートネットワーク)から国内VPNを経て、韓国水力原子力に集中接続した痕跡が現れた。瀋陽は北朝鮮の対中国通路の一つであるだけに、したがって北朝鮮の仕業である可能性が高まっている。検察は中国のVPNを家宅捜索してこそハッカーが最初に接続した地域を把握できるので、中国政府に司法協調を要請した状態だ。米国では金正恩(キム・ジョンウン)暗殺を扱った映画『ザ・インタビュー』を製作したソニーが2次ハッキングを受けた。 26日、「リザードスクワッド(Lizard Squad)」と自身を明らかにしたハッカー集団が、ソニーの関連会社のネットワークをダウンさせた。

先立って、先月はソニー社内のコンピュータネットワークが攻撃を受けて、機密情報が丸ごと流出したが、米連邦捜査局(FBI)はこれを北朝鮮の仕業と推定した。

このような中で北朝鮮も23日、インターネット網が完全にダウンしたことに続き、26日にもサイバー攻撃で官営通信のホームページ接続が不安定なようすを見せた。

崇実(スンシル)大学のシン・ヨンテSW特性化大学院長は、「サイバー攻撃がより洗練されており、これまでに構築されたセキュリティ方式は、PC時代の遺物のようになっている」とし、「いまや特定の攻撃をブロックするレベルを超えて、攻撃を事前に探知して防止する段階に進まなければならない」と強調した。
  • 毎日経済_ソ・チャンドン記者/キム・ギュシク者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-27 04:01:04




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