トップ > コラム > FOCUS > 韓国エンター社に投資する中国資本、アリババとテンセントも投資や提携を推進
△写真=右端から人気絶頂のアイドルグループ「EXO」、今年の初めに国内で興行突風を起こした後に中国版を製作中の映画『怪しい彼女』、韓・中両国で人気裏に放映中のドラマ『ピノキオ』。 [写真提供＝各社]
去る24日、投資専門会社オリエントスターキャピタルが主導する中国資本コンソーシアムは、国内3位のマルチプレックス映画館チェーン「メガボックス（MEGABOX）」を5700億ウォンで買収した。中国最大のドラマ制作会社の華策影視も最近、国内映画配給会社である「ネクスト・エンターテインメント・ワールド（NEW）」の株式15％を535億ウォンで買い取った。「黄金の卵を産むガチョウ」の映画制作・流通分野に、「ワンソバン（王書房／中国のこと・ワン大人）」の大金が流れ込んでいる。
韓・中自由貿易協定（FTA）が妥結された11月を前後して、中国資本の気勢はさらに激しくなった。わずか数年前までは、既に完成した韓国映画・ドラマの著作権を買い受けて、特別な加工なしに自国市場に供給する単純な形態だった。しかし最近ではここから一歩さらに進んで、韓流俳優・歌手・スタッフを中国に連れて行ってコンテンツを製作したり、最初から製作・流通を引き受ける事例が頻繁になった。最近の雰囲気だけを見ると、中国は韓流を丸ごと買い取ろうとするようだ。
このことは中華圏のエンターテイメント関係者を、直接に会った席でも確認される。北京の798芸術区は中国文化の中心であり、世界的な芸術地区だ。去る3日、中国芸能プロダクション「EE-メディア」創立10周年行事に出席するために訪れたここで、中華圏の芸能界に力を入れる一人の華商に偶然会い、中国国内の韓流ブームを話題に、中国語で会話を交わした。
記者は尋ねた。「中国で人気を集めている『爸爸去哪兒』（MBC芸能「パパ！どこいくの？」のリメイク作品）は、もとは韓国のものでしょう？」しばらく聞いていた華商は、少し不快だというように答えた。「韓国は元祖に敏感なようですね。どの国のコンテンツでも関係ありません。巨大な中国市場で、より多くの消費者を楽しませることが私たちの目標ですからね」。
この人士の発言は、韓流を眺める中華圏エンターテイメント関係者の本音を如実にあらわしている。韓流をテコにして、自国文化中心の「華流」を開花させるという戦略だ。今は世界の文化の元祖である中華文明の自尊心をひとまずおいておき、韓流コンテンツと韓国側の制作能力をしばらく借りて使うだけだ。これは「大国になるまでこっそり力を養う」という意味の、中国の改革開放の戦略的な「韜光養晦」と一脈相通じる。
中国資本の投資はジャンルを問わない。アリババやテンセントなどの、自国で熾烈なシェア競争を演じたインターネット企業は、Kポップのコンテンツを自社のプラットフォームで独占供給するために、韓国の歌謡企画会社への株式投資や事業提携を推進している。中国芸能事務所のロンジョンは、ガールグループ「ティアラ」の中国内売上の全額を持っていくことを条件に、所属事務所に50億ウォンを支払った。香港系公演企画会社のジュナインターナショナル（(JUNA INTERNATIONAL LIMITED）は、ドラマ『オールイン』『朱蒙』などで有名な緑の蛇メディア（Chorokbaem Media）を120億ウォンで買収した。中国のボックスオフィスの売上げ30億元（約5218億ウォン）に達する映画投資配給会社のLe Vision Pictures（乐视影业）は最近、韓国支社を新設した。
いまや中国は自国文化のアイデンティティを見出す時代を準備している。中国当局は各種規制を新たに整備しており、民間側ではコンテンツの独自制作に乗り出す雰囲気だ。
国内の一部では、「韓国のコンテンツ制作ノウハウが中国に流出する恐れが大きい」とし、「中国の製造能力が韓国を超えたその瞬間、中国は韓流を捨てるだろう」という指摘が出ている。中国は、△韓流コンテンツに依存、△人材獲得・技術の導入などの交流・協力、△独自制作など、3段階の戦略を駆使するだろうという悲観論が広がっている。
韓国エンター社に投資する中国資本、アリババとテンセントも投資や提携を推進
大食家「ワンソバン」、大金を前面に立てて「韓流」丸ごと買い入れ
去る24日、投資専門会社オリエントスターキャピタルが主導する中国資本コンソーシアムは、国内3位のマルチプレックス映画館チェーン「メガボックス（MEGABOX）」を5700億ウォンで買収した。中国最大のドラマ制作会社の華策影視も最近、国内映画配給会社である「ネクスト・エンターテインメント・ワールド（NEW）」の株式15％を535億ウォンで買い取った。「黄金の卵を産むガチョウ」の映画制作・流通分野に、「ワンソバン（王書房／中国のこと・ワン大人）」の大金が流れ込んでいる。
韓・中自由貿易協定（FTA）が妥結された11月を前後して、中国資本の気勢はさらに激しくなった。わずか数年前までは、既に完成した韓国映画・ドラマの著作権を買い受けて、特別な加工なしに自国市場に供給する単純な形態だった。しかし最近ではここから一歩さらに進んで、韓流俳優・歌手・スタッフを中国に連れて行ってコンテンツを製作したり、最初から製作・流通を引き受ける事例が頻繁になった。最近の雰囲気だけを見ると、中国は韓流を丸ごと買い取ろうとするようだ。
このことは中華圏のエンターテイメント関係者を、直接に会った席でも確認される。北京の798芸術区は中国文化の中心であり、世界的な芸術地区だ。去る3日、中国芸能プロダクション「EE-メディア」創立10周年行事に出席するために訪れたここで、中華圏の芸能界に力を入れる一人の華商に偶然会い、中国国内の韓流ブームを話題に、中国語で会話を交わした。
記者は尋ねた。「中国で人気を集めている『爸爸去哪兒』（MBC芸能「パパ！どこいくの？」のリメイク作品）は、もとは韓国のものでしょう？」しばらく聞いていた華商は、少し不快だというように答えた。「韓国は元祖に敏感なようですね。どの国のコンテンツでも関係ありません。巨大な中国市場で、より多くの消費者を楽しませることが私たちの目標ですからね」。
この人士の発言は、韓流を眺める中華圏エンターテイメント関係者の本音を如実にあらわしている。韓流をテコにして、自国文化中心の「華流」を開花させるという戦略だ。今は世界の文化の元祖である中華文明の自尊心をひとまずおいておき、韓流コンテンツと韓国側の制作能力をしばらく借りて使うだけだ。これは「大国になるまでこっそり力を養う」という意味の、中国の改革開放の戦略的な「韜光養晦」と一脈相通じる。
< 韓流に投資している中国の資本 *資料=業界総合 >
いまや中国は自国文化のアイデンティティを見出す時代を準備している。中国当局は各種規制を新たに整備しており、民間側ではコンテンツの独自制作に乗り出す雰囲気だ。
国内の一部では、「韓国のコンテンツ制作ノウハウが中国に流出する恐れが大きい」とし、「中国の製造能力が韓国を超えたその瞬間、中国は韓流を捨てるだろう」という指摘が出ている。中国は、△韓流コンテンツに依存、△人材獲得・技術の導入などの交流・協力、△独自制作など、3段階の戦略を駆使するだろうという悲観論が広がっている。
- 毎日経済_企画取材チーム：北京＝イ・ソンヒ記者／キム・デギ記者／イ・ギチャン記者／チョン・ジソン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-12-27 04:01:02
