トップ > コラム > FOCUS > 火花のように走って来た韓国、戦争の灰を越えて経済1115倍成長
コリアンミラクル。1945年光復（日本の統治からの解放）以降、米国とソ連により混乱を経験した韓半島（朝鮮半島）は、1950年に韓国戦争（朝鮮戦争）で灰になった。しかし、1953年の休戦後、韓国が成し遂げた経済成長は、文字通り奇跡だった。現代経営学の父と評価されるピーター・ドラッカーが「韓国の驚異的な成長を抜いて、20世紀の歴史を論ずることはできない」と言及するほど、韓国の経済成長は、世界の注目を集めるに十分だった。
そして韓国の高速成長は、いつのまにか後発国が「最も真似したい成長モデル」として定着した。過去と現在の個々の指標を一つずつ比較してみると、なぜ全世界が韓国のこれまでの60年間を奇跡と評価しているのか、簡単に確認することができる。
統計庁によると、1953年13億ドルに過ぎなかった韓国の名目国内総生産（GDP）は62年の間に1115倍に増加した。1953年韓国の名目GDPは13億ドルだった。国際通貨基金（IMF）によると、韓国の昨年のGDPは1兆4495億ドル（約1592兆ウォン）で全世界の13位にランクされた。地球上で最も貧しい国の一つであった韓国が世界10位圏水準の経済力を持つようになったのだ。
韓国の家計総処分可能所得（名目）は、統計資料が存在する1975年の8兆632億ウォンから2013年の807兆8319億ウォンへと、38年間で100倍以上に増加した。1人当たり名目GDPも同じ期間、67ドルから2万8739ドルへと429倍急増した。1977年、史上初めて1000ドルを突破した韓国の1人当たりのGDPは1994年に1万ドルを超えており、2006年には2万ドルを突破した。
現代経済研究院は、早ければ今年、韓国が1人当たりの国民所得3万ドル時代を開くことができると予想した。これが現実化される場合、韓国は米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、日本に次いで世界で7番目に1人当り国民所得3万ドル・人口5000万人を同時に超える国（30-50クラブ）となる。
韓国経済は、1963年に実質成長率9.2％で高空成長を始めて以来、1980年の第2次石油ショックで-1.7％を記録するまでの17年間、毎年7~15％と記録的な成長を謳歌した。これは全世界の経済史で類を見ない長期高度成長だ。韓国開発研究院（KDI）によると、1966年と1970年の間、韓国は全世界59の開発途上国のなかで、経済成長率1位、輸出伸び率1位という記録を創造した。
1970年以降も政治的困難と世界的な景気低迷、石油ショックに伴う物価上昇、通貨危機などを経験したが、毎回、逆境を克服し、1978年から約20年間、年平均8.9％の高度成長の神話を成し遂げた。韓国の成長を主導した輸出額は1964年の1億2000万ドルから2013年の5596億3243万ドルへ急増し、おかげで貿易収支も同期間に3億ドルの赤字から440億ドルの黒字に転じた。
韓国経済が本格的に高度成長期に入ったのは、第二次経済開発5か年計画（1967~1971年）の期間だ。当時、韓国はドイツ・アメリカ・日本からの大規模な借款を導入し、これを成長動力とした。政府は、1971年、重化学工業を育成するために大企業を選定し、鉄鋼・造船・自動車などの各部門をまかせ、財政と金融を支援した。
また、第3次経済開発5か年計画（1972~1976年）の期間には、京釜高速道路を建設して浦項製鉄を完工し、産業の基礎を築いた。そしてそれから40年あまりが経った現在、韓国は後発国に成長の経験を伝授する国に生まれ変わった。
急速な経済成長のおかげで、私たち国民の生活の質と生活インフラも改善された。1964年770万人水準だった就業者数は、昨年11月に2597万人に増加し、人口1000人当たりの登録自動車の数も0.7台（1966年）から300台（2013年）に上昇した。1970年に62歳だった期待寿命は、昨年には81歳へと20年近く増えた。
火花のように走って来た韓国、戦争の灰を越えて経済1115倍成長
韓国経済成長神話を振り返る
< 忠清南道唐津市 現代製鉄唐津製鉄所の第2高炉で、ある労働者が炎を散らして作業に夢中になっている >
そして韓国の高速成長は、いつのまにか後発国が「最も真似したい成長モデル」として定着した。過去と現在の個々の指標を一つずつ比較してみると、なぜ全世界が韓国のこれまでの60年間を奇跡と評価しているのか、簡単に確認することができる。
統計庁によると、1953年13億ドルに過ぎなかった韓国の名目国内総生産（GDP）は62年の間に1115倍に増加した。1953年韓国の名目GDPは13億ドルだった。国際通貨基金（IMF）によると、韓国の昨年のGDPは1兆4495億ドル（約1592兆ウォン）で全世界の13位にランクされた。地球上で最も貧しい国の一つであった韓国が世界10位圏水準の経済力を持つようになったのだ。
韓国の家計総処分可能所得（名目）は、統計資料が存在する1975年の8兆632億ウォンから2013年の807兆8319億ウォンへと、38年間で100倍以上に増加した。1人当たり名目GDPも同じ期間、67ドルから2万8739ドルへと429倍急増した。1977年、史上初めて1000ドルを突破した韓国の1人当たりのGDPは1994年に1万ドルを超えており、2006年には2万ドルを突破した。
< 1115倍増加した国内総生産 >
韓国経済は、1963年に実質成長率9.2％で高空成長を始めて以来、1980年の第2次石油ショックで-1.7％を記録するまでの17年間、毎年7~15％と記録的な成長を謳歌した。これは全世界の経済史で類を見ない長期高度成長だ。韓国開発研究院（KDI）によると、1966年と1970年の間、韓国は全世界59の開発途上国のなかで、経済成長率1位、輸出伸び率1位という記録を創造した。
1970年以降も政治的困難と世界的な景気低迷、石油ショックに伴う物価上昇、通貨危機などを経験したが、毎回、逆境を克服し、1978年から約20年間、年平均8.9％の高度成長の神話を成し遂げた。韓国の成長を主導した輸出額は1964年の1億2000万ドルから2013年の5596億3243万ドルへ急増し、おかげで貿易収支も同期間に3億ドルの赤字から440億ドルの黒字に転じた。
韓国経済が本格的に高度成長期に入ったのは、第二次経済開発5か年計画（1967~1971年）の期間だ。当時、韓国はドイツ・アメリカ・日本からの大規模な借款を導入し、これを成長動力とした。政府は、1971年、重化学工業を育成するために大企業を選定し、鉄鋼・造船・自動車などの各部門をまかせ、財政と金融を支援した。
また、第3次経済開発5か年計画（1972~1976年）の期間には、京釜高速道路を建設して浦項製鉄を完工し、産業の基礎を築いた。そしてそれから40年あまりが経った現在、韓国は後発国に成長の経験を伝授する国に生まれ変わった。
急速な経済成長のおかげで、私たち国民の生活の質と生活インフラも改善された。1964年770万人水準だった就業者数は、昨年11月に2597万人に増加し、人口1000人当たりの登録自動車の数も0.7台（1966年）から300台（2013年）に上昇した。1970年に62歳だった期待寿命は、昨年には81歳へと20年近く増えた。
- 毎日経済_バクユンス記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-01-01 15:20:18
