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龍山在韓米軍跡地、「六本木ヒルズ」に生まれ変わる


  • 龍山在韓米軍跡地、「六本木ヒルズ」に生まれ変わる
  • < 龍山基地周辺開発予定地 >

ソウル市の龍山区(ヨンサング)漢南洞(ハンナムドン)の「龍山在韓米軍跡地」は、最高218メートルの高さの建物を含むビジネス・商業・住宅の複合団地として開発される。竜山公園の近くに散らばっているUN司(国連軍司令部)・輸送部・キャンプキム(Camp Kim)の土地18万平方メートルは、江北を代表する韓国版「六本木ヒルズ」に生まれ変わる見通しだ。

6日、国土交通部とソウル市によると、龍山基地複合施設の開発と関連して、建物の高さをめぐって対立していた国土交通部とソウル市は、基地西側の都心側のキャンプキムと基地東側の南山方向のUN司・輸送部の高さ制限をそれぞれ別にすることで電撃合意した。

国土部とソウル市は、これまでキャンプキムなどの3つの土地に建てられるビルの高さをめぐり対立が生じていた。国土部はランドマークの象徴性を勘案して、最高容積率800%を適用し、200メートル以上の超高層ビルを建てることを望んだが、ソウル市は南山の景観を害するという理由で反対してきた。

国土部とソウル市の双方は、三角地(サムガクチ)地域近くのキャンプキムは竜山公園の入り口という象徴性を勘案して、ランドマークとしての開発を推進することにした。国土部は先月9日に国会を通過した「国土計画及び利用に関する法律」の改正案によって、キャンプキム一帯を「立地規制最小区域」に初めて指定し、高密度の開発を促進する計画だ。

立地規制最小地域はターミナルや駅舎などの都市内拠点施設とその周辺地域を、住宅・商業・ビジネス・文化などの様々な機能を複合した地域として容易に開発できるように、用途や容積率・建築基準などを柔軟に適用できるようにした特別区域だ。

国土部の案によると、キャンプキム一帯は50階建て以上のビル8棟が建設される予定だ。国土部は南山の景観保護というソウル市の要求を受け入れながらも、高密度の開発を進めるために今年の上半期中に「竜山公園特別法」を改正し、輸送部跡地を既存の計画上に定められた竜山公園の一部と交換することを推進する方針だ。当初、韓国土地住宅公社(LH)は龍山の在韓米軍跡地を受け取る代わりに、3兆4000億ウォンを投入して平沢(ピョンテク)米軍基地を建設・寄付することにした。

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  • < 龍山駐韓米軍移転用地複合施設概要 >

しかし平沢基地の建設が遅れているうえに龍山基地の開発まで遅れるやいなや、国土部は平沢基地の寄付前でも龍山基地の跡地を受け取れるように「米軍移転平沢支援法」に特例条項を新設して、平沢基地の寄付に関係なく開発を急がせることにした。

一方、南山側にあるUN司・輸送部跡地の高さ制限と関連してはソウル市の意見が大幅に反映された。当初、国土部はUN司・輸送部跡地を開発する際に、高さ制限を150メートルにするという提案をソウル市に提出したが、ソウル市はブレーキをかけた。けっきょく龍山在韓米軍跡地の開発が急がれる国土部が、ソウル市の要求どおりに高さ制限を譲歩して開発の活路が開けた。国土部はUN司・輸送部跡地の都市景観が維持されるように、容積率を弾力適用する方針だ。盤浦大橋の南端から南山を見渡せる範囲内で最大高さを決めることにしたわけだ。ソウル市は盤浦大橋南端から南山を眺めることができる高さ制限を70メートル台と見ている。ただし、国土部が推進している梨泰院観光特区と連携した国際交流中心複合開発については追加で議論することにした。

ソウル市の関係者は、「キャンプキム跡地が中心地の機能を果たせるように開発されるべきという点に共感する」とし、「眺望の確保のためにUN司・輸送部の高さ制限が70メートル水準に守られれば、関係機関間の協議の速度も速くなるだろう」と語った。

当初は2019年に予定された開発時期も今年からに、4年も前倒しされる。3兆4000億ウォンに達する平沢駐韓米軍基地の造成費用を早期に準備するためだ。国土部の関係者は「散在用紙のうち優先的にUN司を今年から開発し、2020年までに散在用地3カ所を開発する」とし、「総投資規模は5兆ウォンに達するだろう」と語った。
  • 毎日経済_コ・ジェマン記者/キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-07 04:01:01




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